イスラム国は未だイルビルに接近できず
alarabiya.netによれば、クルド人のペシュ・メルガ軍(Peshmerga)は、イラクのイルビル南西部(Erbil)でイスラム国民兵の攻撃を撃退しました。
「午前8時に始まった攻撃は失敗しました。攻撃は4時間続き、イスラム国のメンバー34人が殺されたと、地元ペシュ・メルガの指揮官、シルワン・バルザニ(Sirwan Barzani)は言いました。彼は約300人の民兵が、グワル(Gweyr・kmzファイルはこちら)とマフムール(Makhmur・kmzファイルはこちら)の間、イルビル南西約40kmの地域、スルタン・アブダラー(Sultan Abdallah)とタル・アル・リム(Tal al-Rim)の村を攻撃したと言いました。
「ダーイシュはペシュ・メルガが前線に掘った塹壕のために大型の軍用車両や自動車爆弾を使うことができませんでした」とバルザニは言いました。彼はクルド人指導者マスード・バルザニ(Massud Barzani)の甥でもあります。「戦闘はいまは終わっています。我々は彼らの死体を集めています」とマフムール戦線の副司令官、ナジャ・アリ(Najat Ali)は言いました。
記事は一部を紹介しました。
戦場となった場所は正確に特定できませんが、多分、グワルとマフムールの間の80号線付近と考えられます。この辺には大して大きな村はなく、ここで勝てないようだと、動員できた兵数は少数のようです。
この調子では大都市のイルビルを陥落させるような攻撃は不可能でしょう。この記事には空爆の支援があったかどうかは書かれていません。空爆なしで撃退したのなら、なおさらペシュ・メルガを評価したくなります。
モスル奪還作戦が始まると、イスラム国はイルビルどころではなくなります。クルド軍がミスさえしなければ、イルビルが陥落する可能性はないと言えます。
なお、先日、クルド軍がツィッターで、女優のアンジェリーナ・ジョリーが当地を訪問した時の写真を公開していました。ジョリーはイスラム国から被害を受けた女性たちの映画を制作する予定です。
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