モスル奪還は夏の酷暑の前に終了させる
BBCによれば、米軍高官はイラクのモスル(Mosul)奪還は4月か5月に起きるとの見方を示しました。
イラク・クルド連合軍最大25,000人はモスル奪還の準備をしています。
イラクで2番目の都市は1,000〜2,000人のイスラム国民兵によって占領されています。モスルは昨年6月にイスラム国の手に落ちる前、百万人以上が住んでいました。匿名の当局者は米軍顧問が航空支援のために戦地に配備されるかは決定されていないと言いました。戦闘員全員は作戦がはじまるまでに米軍の訓練を終えます。彼は作戦は5月までに行われる必要があり、さもなければ夏の暑さに阻止されるだろうと言い、イラク軍の準備ができなければ遅れる可能性もあると付け加えました。
モスルの住人は最近、イスラム国支配下の生活について書きました。
- 「かつて我々の土地は水と石油が豊富で、水と電気は豊富にあったものでした。しかし、イスラム国のカリフの時代には、考えられる最も困難な生活を送ります」
- 「私は夫と子供たちに対する恐怖で震え、ドアベルの音を恐れます。でも、ありがたいことに、空爆がイスラム国戦闘員の間に大きな混乱を巻き起こし、彼らはドアをノックしませんでした」
- 「イスラム国は地理と歴史の授業を中止しましたが、彼らは考えを変えました。彼らは芸術の授業を中止し、代わりにアラビア語の書き方を教えます。彼らは学校で絵の具と色鉛筆を使うことを完全に禁止しました」
記事は一部を紹介しました。
モスルにいるイスラム国兵士が最大2千人というのは常識を越えて少ない数字です。これでは勝負は火を見るより明らかです。クルド軍がモスルの北部から、イラク軍が南部から挟撃し、あまり時間もかからずに陥落させるでしょう。障害になるのは仕掛け爆弾くらいです。
イスラム国兵士はあちこちに仕掛け爆弾を設置し、それを爆破しながら、市内中央部へと追い詰められていきます。彼らは民家に逃げ込むこともあり、下水道も移動に使います。攻撃側はそこを虱潰しにします。その為に、マンハントのための頭数が必要なのです。2万5千人は十分な数字です。
この記事にも、空爆が大きな効果を出していることが書かれています。イスラム国戦闘員が空爆で混乱しているとの証言があります。空爆でイスラム国を弱体化できないとの意見も目にしますが、そんなことはありません。
気になるのはモスル市民の犠牲です。作戦がはじまると、市内で抵抗活動を始める者たちが出るかも知れません。そうした人たちも奪還作戦に巻き込まれて死亡する可能性があります。イスラム国戦闘員が市民を人間の盾として使う危険性もあります。
イスラム国戦闘員が逃げ出す可能性もあります。以前に女装して逃げようとして、クルド兵に捕まったイスラム国兵士の写真を見ました。長期間、市内に潜伏して、逃げるチャンスを探す者もいるでしょう。そういう連中がモスル市民に見つかると、袋だたきに遭いそうです。いずれにしても、彼らはできる限り逃さず、モスルで殺害するしか選択肢はありません。
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