クルド高官がイラク政府の仕打ちを非難
BBCによれば、クルド人高官はイラク政府がクルディスタンから資金を遠ざけながらも、イスラム国の支配地域には資金を投じていると批判しました。
クルディスタンの情報部長官、マンソール・バルザニ(Masrour Barzani)は、イラク政府が非公式のシーア派民兵に資金を投じていることにも懸念を表明しました。
彼はスンニ派地域での民兵によるいかなる復讐も状況をさらに悪化させると警告しました。
民兵とイラク軍は現在、ティクリートからイスラム国を追い出そうとしています。
バルザニ氏はイランが支援するシーア派民兵がスンニ派地域に入ることは、派閥の報復を招き、スンニ派とシーア派間の緊張を悪化させると言いました。「いかなる復讐もあってはなりません。これはイスラム国よりもさらに大きな問題を生じさせそうです」「我々皆がイスラム国に対する戦いとして、事態を見なければなりません。我々全員が共にイスラム国と戦わなければなりません」「しかし、もし派閥、宗教、人種グループ間の復讐、報復があれば、これはずっと難しい問題になり、そのコントロールはより一層難しくなります」。
これまででイラク最大の攻勢は、民兵約20,000人とイラク兵3,000人はティクリートからイスラム国を追い出そうとしています。しかし、民間人と軍の犠牲を最小限にするために、作戦は街の北部と周辺で保留の状態にされたと、イラク当局者は言いました。彼らはイスラム国戦闘員が今、市中心部に閉じこもっていると言いました。
バルザニ氏は、シーア派民兵とイスラム国支配地域の権威筋がイラク政府により資金が支払われており、クルディスタンとペシュ・メルガ軍には予算が与えられていないことを明らかに激怒していました。「彼ら(イラク政府)は、イスラム国に支配されているモスルには支払っています。アンバル(州)には支払っています。なぜ彼らは盟友であるクルディスタンに払わないのですか?。我々は共通の敵と戦っています。どうして、我々は適切な支援を受けられないのですか?」。
記事は一部を紹介しました。
ティクリートで作戦が停滞している理由が分かったのは幸いです。これは何の心配もいりません。慎重にやるに越したことはありません。
問題はクルド人の不満ですね。
なぜ、クルド人がそこまで嫌われるのかが疑問です。確かに、テロ行為をしていた頃は嫌われて当然ですが、トルコでは政府と和解交渉が進み、多分、成立するだろうという段階まで来ています。イラクでもクルド人はイスラム国と戦うため、イラク政府と共闘しています。
にも関わらず、予算を出さないのが分かりません。ペシュ・メルガはイスラム国にくらべると、数段、統制がとれた軍隊です。軍隊は政治目的のために動くのですから、政治レベルで交渉し、和平が結べるのならクルド人との和解は成立します。クルドの政治レベルでの発言は、驚くほど穏健で、常に「よき隣人として」という言葉が出ます。わざわざ紛争を続けて、争う必要はないように思えます。すでにクルド人がテロリストという認識自体が時代遅れになっているのにイラク政府がそれに対応できない理由が分かりません。
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