モスル攻勢開始時期の公表は機密漏洩だった
military.comによれば、アシュトン・カーター国防長官(Defense Secretary Ash Carter)はイラク軍が主導するモスル攻勢に関する米軍の記者への説明が、特に予想されるタイミングを含めて、軍事機密を誤って漏洩したと言いました。
米中央軍が承認した2月19日の国防総省での記者へのプレゼンテーションの担当者は、アメリカはイラクがモスルでの攻勢を4月か5月に開始すること、遅れる可能性もあることを期待していると言いました。
「明らかにこれは、正確な情報でも、そうだった情報でもなく、記者にうっかり漏らされた情報となりました」とカーター長官は上院軍事委員会で言いました。「両方の点で問題です」。
攻勢はこの春に始まらないようです。ここ数ヶ月、攻勢が計画段階にあり、イスラム国を排除する作戦で決定的瞬間となると見られていました。
週末に記者から二度質問されると、カーター長官はさらに慎重な態度を見せました。
「重要なことは、作戦が成功する時に実行されるということです」「私がいつ作戦が進行するかを知っていても、話せないのです」。カーター長官は、安全保障やその他の重要問題と合致させながら国民へ情報を開示するのが重要だと言いました。
火曜日、彼は中央軍をさらに直接的に批判しました。
「この事例でなされた誤りである軍事機密や戦争計画のためでなく、国防省として開かれていることが重要です。しかし、我々は我々が何をしているか国民に開示するよう努めます」「情報開示を保護すること。それが民主主義です。だから、開示は重要ですが、安全保障問題になれば制限する必要があり、その制限はこの事例では明らかに尊重されませんでした」。
alarabiya.netによれば、匿名の米当局者が作戦開始は秋までずれ込む可能性があると言いました。
まさかの機密漏洩宣言です。
私は作戦開始が4月より早まる可能性を示唆していましたが、それは主に戦況から判断したことです。しかし、偽情報の可能性もあると考えていました。4月と公言して、3月に攻撃し、奇襲効果を狙うのです。
公になったものは仕方がない。知れたところで、イスラム国には大した対応は取れないということで、マスコミに知れて傷が大きくなる前に公表したのでしょう。マスコミが機能している国ならではの出来事です。日本とは違いますね。
作戦開始が秋まで遅れるという見解は、今更ですが、情報を撹乱して、イスラム国に判断を難しくするために出されたように思います。そこまで遅くはならないでしょう。
イスラム国は米地上軍なしで打倒できるという見解が米軍高官から出されています(関連記事はこちら)。
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