イスラム国がイラクで4分の1の領域を失う
BBCによれば、イスラム国は8月に始まった米主導の空爆以降、イラクにおける領域の4分の1を失ったと、米国防総省は言いました。
スティーブ・ワーレン大佐(Col Steve Warren)は、流れが変わったというには早すぎるとしたものの、空爆とイラク地上軍が疑いなく一定のダメージを与えたと言いました。
ワーレン大佐は月曜日の記者会見で、イスラム国がイラクの領域25〜30%(12,950〜15,540平方キロ)を失ったと言いました。
最前線はイルビル州(Irbil)、バビル州(Babil)、バグダッド州(Baghdad)で西方や南方へ押されたと、彼は付け加えました。「イスラム国が領域を失ったその他の戦略的基盤と占領可能な街は、モスルダム(Mosul Dam)、ズマル(Zummar)、シンジャル山脈(Sinjar Mountain)の周辺です」。
ジム・ミュアー記者(Jim Muir)による分析
昨年夏のイスラム国による電撃的前進と、領域を奪還する痛々しいほど遅い進展には大きな対比があります。イスラム国は激しい防衛闘争を挑み、前進を致命的なものにしました。そのため、それぞれの後退は、それがモスルダムやティクリートのような戦略的に重要な物でなくても重大です。連合国の爆撃がイスラム国を阻止して、損害を与えるのを助けますが、それを押し戻せるのは地上軍だけです。イラクとシリアでクルド人はそうすることで最大の団結力を証明しました。イラク軍の構造的欠陥とシーア派民兵の使用をめぐる論争はイスラム国に対するさらなる前進を制限し、時間枠を延長するかもしれません。並外れた勢いは失ったものの、イスラム国は終了したにはほど遠いのです。
記事は一部を紹介しました。
イラク軍は、まあこんなものだろうという感じの成果を収めたことになります。ミュアー記者がいうのは妥当なことです。
しかし、今必要なのは妥当な評論よりも、すばやくイラクからイスラム国を追い出すことです。そうすることで、シリアのイスラム国を駆逐するのが早まります。そういう圧力をイラク政府に与えていく必要があります。
最終的にはシリア内戦を解決しなければなりません。その為の手段がイラク軍の欠点により不十分だという問題が起きているのです。国際紛争は本当にうまく行かないものです。とにかく、イラク軍には自国領土の奪還に集中しろと言うしかないのでしょう。
日本政府がこういう状況に何もしないのもフラストレーションの一つです。
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