シリア東部で反政府派とイスラム国が衝突

2015.4.23


 BBCによれば、シリアのダマスカス北部でイスラム主義の反政府派とイスラム国民兵が衝突し、40人以上が死亡しました。

 人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」はカラモウン山脈東部(Qalamoun)の戦闘は火曜日以降、反政府派30人、イスラム国民兵12人を死に至らしめました。反政府派の武器輸送ルートにまたがるため、この地域は重要です。イスラム国はすでに一つのルートを遮断し、反政府派をさらに窒息させようとしたと人権団体は言いました。レバノン国境のカラモウン山脈の西側は、大半が政府軍とヒズボラの戦闘員によって支配されています。


 記事は一部を紹介しました。

 この地域での戦闘の記事は久しぶりに見ますが、戦闘は継続的に行われていたようです。2015年1月にイスラム国がカラモウン山脈のレバノン領域に侵入しようとしているという報道がありました。それには成功していないようです。そして、彼らは反政府派の補給ルートを遮断しようとしているようです。

 元記事に掲載されている地図で戦闘の場所が大体分かります。アーサル(Arsal)からシリア国内に至る山越えのルートです。おそらく、輸送隊をイスラム国が襲撃したのでしょう。小さな戦闘ですが、補給ルートに影響するようなら問題です。


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