イラク軍がラマディの主要エリアを奪還

2015.4.25


 BBCによれば、イラク軍はイスラム国から病院を含むラマディ(Ramadi)の主要エリアを奪還しました。

 病院の中にいた民兵達は弾薬が尽きると自爆しました。

 一方、国連はラマディでの2週間の戦闘で114,000人以上が家から逃げたと言います。

 イスラム国とイラク政府はどちらもラマディで前進していると主張します。イラク軍は米主導の航空作戦で支援されています。

 火曜日、スンニ派部族に支援されたイラク軍は民兵達が立て篭もった病院を支配しました。政府軍は現在、街の東へ向かって前進しているとされます。

 ラマディから逃げた人たちの50,000人以上がバグダッド(Baghdad)へ行ったと考えられます。

 alarabiya.netによれば、イラク軍は金曜日、ラマディのアル・ホーズ橋(the al-Houz bridge・kmzファイルはこちら)をイスラム国から奪還しました。


 記事は一部を紹介しました。

 困ったことに、イラク軍がどのエリアを奪還したのかが分かりません。アル・ホーズ橋は街の南部にあるアル・ホーズ地区に架かる橋と思われます。多分、橋を渡ったところにある場所を占領したのです。街の西部には第8旅団の基地があり、そこから出撃して、最も人口が密集する地域を奪還するのが作戦の骨子と思われます。進撃の方向としては妥当で、このまま進めば街の大半を占領できるでしょう。

 こんなに短期間に成果が出るなら、もっと早くにやってもよかったと思いますが、何か事情があるのでしょう。

 


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