安倍首相の米議会演説への反応は冷淡?
military.comによれば、安倍晋三首相は米議会での演説で第2次大戦の死者に対して議員達に拍手を要求しました。
「親愛なる友人達へ、日本と日本国民に代わって、私は第2次世界大戦で亡くなったアメリカ国民全ての魂に、深い尊敬のもとで永遠の哀悼を示します」と安倍首相は言い、両党の議員達に起立と拍手を求めました。
しかし、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)との新しい記者会見でやったように、安倍首相は帝国軍による数万人のアジア人女性の性奴隷を含めた戦争中の日本人の行為に謝罪するには至りませんでした。韓国と米議員数名がそうした謝罪を求めましたが、安倍首相はそれを示しませんでした。その代わり彼は「戦争に関する深い後悔の感情」を表明し、「我々の行動がアジア諸国の人々に苦痛を与えたことを認め、我々はそこから目を背けてはいけません」と認めました。
演説の最後で、第2次大戦には直接言及することはなく、安倍首相は「武力紛争は常に女性を最も多く苦しませます。我々の時代には、我々は最終的に女性が人権虐待から解放される世界を認識しなければなりません」と言いました。
安倍首相は下院議場に暖かい拍手を受けて入り、にこっと微笑み、あちこちで握手をしました。彼は強い英語のアクセントで用意されたテキストから意見を述べました。
彼は議会を分断し、日本で反対を引き起こした12ヶ国の環太平洋貿易協定への支持を求め、議員達に協定が我々の子供と孫たちのために完了されるべきと言いました。安倍首相はオバマ大統領に協定交渉の権限を与える法律に関するワシントンで戦いの最中に到着しました。民主党員はオバマに反対し、共和党は協定を支持しています。
安倍首相は、太平洋貿易協定が法の統治、民主主義と自由の価値を拡大することだと議員に言いました。「それは我々の安全保障のためでもあります。長期的に戦略的な価値は莫大です。我々はそれを忘れてはなりません」「我々の共同の指導力を通じてTPPに成就をもたらしましょう」。この部分は議場の共和党員から暖かい反応を得ましたが、大半の民主党員は拍手しませんでした。
記事は一部を紹介しました。安倍首相の演説は記事から訳したもので、外務省が発表した公式版とは異なっているでしょう。
記事を書いた人はAP通信のマシュー・ペニングトン(Matthew Pennington)ですが、全体的に安倍首相に冷淡というイメージです。
記事はTPPよりも先に謝罪問題に触れ、従軍慰安婦への直接的な言及がなかったことを指摘しています。国連が戦時下の性犯罪へ目を向けている今日、そこにからめた表現を挿入することで、従軍慰安婦の問題を避けたように私には感じられます。言いたくないことはうまく避けたという印象です。
アクセントにまで文句をつけられたということは、演説が好感を持って受け止められていない証拠です。日本のマスコミは書きませんが、安倍首相のアメリカでの評価はこんなものだということです。
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