安保理がヤルモクへのアクセスを要請
BBCによれば、国連安保理はダマスカスのヤルモク難民キャンプ(Yarmouk)に人道支援のアクセスを要請しました。
ある国連当局者は難民18,000人の状況を冷酷を越えていると言いました。
安保理のメンバー、ヨルダン大使のディナ・カワル(Jordan's ambassador Dina Kawar)は「民間人の保護、人道支援のアクセス、人命救助の支援」を要請しました。パレスチナの救済機関「Unwra」のピエール・クラアンビュル(Pierre Krahenbuhl)は状況が「かつてなく絶望的」と言いました。パレスチナの国連大使リヤード・マンスール(Riyad Mansour)は難民の救済が政府の最優先事項だと言いました。彼は加盟国に難民をシリアや国外に再配置するよう訴えました。
ベイルートのジム・ミュアー記者(Jim Muir)による見解
戦略的要所にあるため、シリア政府は常にヤルモクが反政府派を首都の心臓部に押し込む跳躍台として使われるかもしれないと恐れてきました。いくつかの報告はイスラム国がこの地域を約90%支配しているかもしれないといいます。
反政府派はシリア政府がイスラム国の拡散を奨励してきたと非難しますが、政府軍のヘリコプターがヤルモクに樽爆弾を落としたと報告されます。
パレスチナ解放機構のアーメド・マジダラニ(Ahmed Majdalani)は、シリア政府とキャンプ内のパレスチナ人との人道支援回廊を議論するために、使節団がダマスカスに向かっているといいました。別のUnwra当局者、クリス・ガンネス(Chris Gunness)は「キャンプの状況は冷酷を越えています」「食糧がなく、水がなく、僅かな医療しかありません……人々は家の中に隠れ、戦いが通りで続いています。爆撃の報告があります。これを止めて、民間人を救助しなければなりません」。
日曜日の激戦は月曜日に散発的な戦闘へ変わったと観測筋は言いました。観測筋はイスラム国とアル・ヌスラ戦線はシリアの他の場所では争っていますが、ヤルモクでは一緒に活動しているといいます。
記事は一部を紹介しました。
まだヤルモク難民キャンプにいる人たちは、移動すらできない人たちです。その人たちが危機に瀕しています。こういう時に日本政府が迅速に対応したという話を聞きません。要請を受けて外務省が資金や物品の協力をする話は聞きますが、リアルタイムでの支援は記憶にありません。こういうのに対処するのも危機管理なのですが、どうも日本政府内ではもっと狭い意味しかないみたいです。
イスラム国とアル・ヌスラ戦線がヤルモクで共闘しているという話はやはりという印象しかありません。
昨日、ティクリートで破壊と略奪が起きていることを「誤算」と書いた国内記事を見つけて失笑しました。最初からそれを心配しているのに、誤算とは笑止千万です。中東の現状と日本人の認識のずれには不安を感じます。
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