シリア反政府派がシリア国内に避難所を希望

2015.5.1


 alarabiya.netによれば、火曜日にシリアの反政府派、国家連合はアメリカに対して、シリア国内に反政府派が支配する避難所を設立するのを助けるよう求めました。

 米国務省でのジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)との会合で、カリド・コージャ連合大統領(coalition president Khaled Khoja)はアメリカに2011年の内戦勃発以来、30億ドル以上の支援をシリア国民に与えたことを感謝しました。「我々は開放された地域の中に避難所を確立することでアメリカの支援も要求しています」。

 これとは別に、BBCがシリアのデリゾール州で武器貯蔵所が爆発し、イスラム国民民兵25人が死んだと報じました。アル・マヤディーン(Al-Mayadeen・kmzファイルはこちら)で起きた大爆発に小規模な爆発が続きました。事故が攻撃と事故のどちらによって起きたかは不明です。


 記事は一部を紹介しました。後半はほとんどこれまで言われてきたことと同じです。

 これまで何度も非武装地帯の確立はいわれてきたものの、反政府派が反対したりで、実現してきませんでした。国家連合がアメリカに要請したことで話は進むのでしょうか。

 シリア北部のトルコ国境沿いかシリア南部のヨルダン国境沿いが候補地ですが、特にトルコ側はシリア政府が外国により侵略の拠点になると反対するかも知れません。アメリカが支援することでシリア政府の攻撃は避けられますが、イスラム国とアルカイダの一部分派は許さないでしょう。

 もっと早くにこの動きが出てきて当然と思っていましたが、難民にとっては、これが朗報となるのは間違いありません。避難所に行けば、食糧や医療の提供があります。

 アル・マヤディーンの爆発は多分、空爆によるものと思いますが、続報を待ちたいと思います。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.