シリア反政府派がジスル・アル・シュグールを占領

2015.5.11


 alarabiya.netによれば、アルカイダ傘下グループを含むシリア反政府派は、シリア北西部で政府軍兵士約250人と民間人が2週間閉じ込められた施設群を襲撃しました。

 人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は反政府軍がジスル・アル・シュグール(Jisr al-Shughur・kmzファイルはこちら)の病院施設に入ったと言いました。この街の残りは彼らが2週間前に占領していました。人権団体の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は「戦闘員は今朝、ジスル・アル・シュグール南西の端にある病院施設を攻撃しました」と言いました。「彼らは建物に入り、施設の中の兵士と激戦を行っています」。彼は軍が前進した間、少なくとも反政府軍兵士39人と大勢の政府軍兵士が病院内と街の外での戦闘で殺されたと言いました。

 ラーマンは日曜日の攻撃はアルカイダ傘下のアル・ヌスラ戦線(Al-Nusra Front)のメンバーが行った自動車爆弾で始まりました。反政府軍が施設の中に侵入できたのはこれが最初です。

 施設内で拘束された250人の中には高官を含んだ政府軍兵士約150人と家族、公務員を含むとラーマンは言いました。反政府軍は4月25日にジスル・アル・シュグールを占領し、ここ数週間で州都と軍基地を占領したイドリブ州(Idlib)での進歩を拡大しました。

 政府軍と民兵は、アサド大統領が病院がすぐに救出されると言った水曜日に反攻を開始し、土曜日には約2kmにいました。彼らは病院を包囲する反政府軍に対する空爆に支援され、国営メディアは大勢のテロリストが殺されたと言いました。日曜日午後遅く、国営テレビはこの地域の戦闘を取材中の地元記者2人が闘いを取材するメディアを狙ったテロリストにより負傷したと報じました。

 病院施設の中に隠された食糧と弾薬がどれだけ残ったかは不明のままです。


 記事は一部を紹介しました。

 ジスル・アル・シュグールに光が当たったのは初めてかも知れません。イドリブからラタキアに通じる補給線の一つなので、ラタキア出身のアサド大統領には打撃になります。ラタキアはまだ完全に占領できていないので、反政府側はここを物資集積地にできます。これまでこの街に焦点が当たらなかったのが不思議なくらいです。

 シリア軍と反政府軍の勢力分布は本当に分かりません。情報が出てこない上に日々変化しているためです。はっきりしているのはアルカイダ傘下のアル・ヌスラ戦線が活発に活動しているということです。すでにシリア内戦の中でアル・ヌスラ戦線は確固とした足場を確立しています。これが今後、どんな影響を及ぼすのかが気になっています。

 ところで、ネパールの米軍の活動は本当に情報が出てきませんね。

 


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