バグダッディがシリアへ後送、暫定指導者擁立か?
alarabiya.netによれば、イスラム国の指導者アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)は、厳しい警護の中、イラクからシリアへ移動させられたとイスラム国の離脱者が述べたと「The Daily Beast」が日曜日に報じました。
バグダッディのラッカ(Raqqa)への移動は、左脊椎を損傷し、左足が動かない重傷を負った2ヶ月後に行われました。
3月、イギリスのメディアはバグダッディが米主導の同盟国の空爆で負傷したと報じました。しかし、米国防総省は「我々にはそれがバグダッディであったと信じる理由がありません」と言いました。
医師9人も最高指揮官が彼はこの夏に攻勢が始まるモスル(Mosul)よりもラッカにいる方が安全と判断した後で移動させられた指導者を治療するためにシリアの街へ移動させられました。
バグダッディは精神はしっかりしており、命令を出すことはできますが、彼の負傷はシューラ評議会(Shura)に一時的な代理の指導者に関する最終決定をさせました。
新指導者の名前はシューラにより今週発表される予定です。
候補者はモスル生まれで、元イラク軍少将、元物理学教師のアブ・アリ・アル・アンバリ(Abu Ali al-Anbari)、アブ・アラ・アル・アフリ(Abu Ala al-Afri)、ラッカのイスラム国の現統治者のアブ・ルクマン(Abu Luqman)らです。
記事は一部を紹介しました。元記事はうまく要約されているようです。
これで問題ははっきりしました。長らく疑問だったバグダッディの死傷説に決着がつきます。シューラが暫定指導者を発表したら、バグダッディは死んだか負傷したかが確定します。
これは戦況に影響を与える話ではありません。特に、アルカイダ以降のテロ組織は指導者を殺しても戦力に変化が起きないという特徴があります。タリバンのオマル師は生死が不明のままですが、組織は現在です。
これをきっかけに指導者争いが起きれば話は別ですが、バグダッディを排斥しようとすれば、イスラム国は支持者を失うでしょうから、それはありそうにないことです。
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