オスプレイ事故でさらにもう1名が死亡
military.comによると、ハワイで起きたMV-22「オスプレイ」の事故で2番目の海兵隊員が死亡したと海兵隊が発表しました。
海兵遠征部隊は強襲揚陸艦エセックスが率いる両用即応グループに参加して中東に派遣される前、最終訓練を行っていました。この事故は海兵隊にとって1週間に満たない中で2番目の「クラスA」の事故(死亡または200万ドルの損害)でした。もう一つはネパール災害派遣でUH-1Yが墜落した事故です。
海兵隊は最近の事故2件に関わらず、歴史的なデータは海兵隊航空部隊はプラットフォームと操縦両方に関して安全なことを示し、そうでないことを示す証拠はありません、と言いました。
海兵隊の全航空機の10万飛行時間あたりのクラスA事故率は以下のとおりです。
会計年度 |
事故率 |
2010 |
1.83 |
2011 |
4.18 |
2012 |
2.54 |
2013 |
3.66 |
2014 |
2.30 |
2015 |
3.66 |
海兵隊にオスプレイよりも事故率が高い航空機は2つあります。2010年以降、10万飛行時間あたりのクラスA事故率は以下のとおりでした。
航空機名 |
事故率 |
空中給油機KC-130 |
0.00 |
攻撃機F/A-18 |
1.89 |
攻撃ヘリコプターAH-1 |
2.25 |
輸送ヘリコプターCH-53E |
2.34 |
電子戦機EA-6B |
2.70 |
輸送ヘリコプターCH-46 |
2.98 |
輸送ヘリコプターMV-22 |
3.20 |
垂直離着陸機AV-8B |
3.66 |
輸送ヘリコプターUH-1 |
3.72 |
記事は一部を紹介しました。
死亡した2人がオスプレイのどこにいたのかが気になります。人を満載すると、どうしても機体後部が重くなるので、墜落すると後部から先に設置し、その付近に大きな被害が出ます。オスプレイが低高度で急速に落下した場合、後部にいた者に被害が集中します。つまり操縦ミスは考えにくくなります。
中谷元防衛大臣が米軍にこの事故の情報開示を求めたそうですが、中谷氏の言動は理解できない場合が多いですね。強硬な意見を述べたかと思うと、その逆を言ったりします。オスプレイに関してはアメリカはあまり追求しないで欲しいと考えているはずですが、中谷氏はそこに注文を出しました。いつもこうならよいのですが。
|