イスラム国がパルミラから首都へ向けて前進

2015.5.26


 alarabiya.netによると、パルミラ(Palmyra・kmzファイルはこちら)内外でのイスラム国に対するシリア軍の攻撃はダマスカスに向けての彼らの進軍を止めることができなかったと人権団体は日曜日に言いました。

 先週、パルミラ(Palmyra)陥落後に民兵への激しい攻撃がありました。しかし、今のところ、攻撃は民兵を阻止できていません。彼らは首都ダマスカスへ向かい、パルミラ南約70kmのリン鉱石の鉱山を奪いました。

 「イスラム国はパルミラ=ダマスカス間の幹線道路でさらなる成果をあげ、コナイフェス(Khnaifess)のリン鉱石の鉱山と近くの家を奪ったと人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は言いました。「イスラム国は広大な地域だけでなく経済的な利益へ支配を拡大しています」と団体は言いました。

 シリア軍筋は日曜日、空軍がイスラム国の目標160以上を攻撃したと言いました。「我々は彼らがいるところならどこでも追い詰めます」と消息筋は言いました。「パルミラ郊外とホムス州(Homs)の東部の至る所で、空軍は160カ所以上のイスラム国の目標を攻撃し、テロリストを死傷させ、兵器と機関銃を装備した車両を破壊しました」「空爆を含む軍事作戦はアル・スクナー(Al-Suknah)、パルミラ、アラク(Arak)とアル・ハイル(Al-Hail)のガス田、パルミラに通じる道路の全てで進行中です。

 国営テレビはイスラム国のテロリスト50人以上が空爆で殺されたと言いました。人権団体は少なくとも民間人4人が空爆で殺され、木曜日に民兵が街を占領してから最大の激しさだと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 イラクではラマディが陥落し、シリアではパルミラが陥落し、マスコミにはイスラム国が再び攻勢に出ているように報じるところもあります。しかし、正直なところ、状況はよく分かりません。

 遅れてはいますが、イラク北部で侵攻作戦が予定されています。イスラム国にシリアで戦線を拡大する余裕があるのかが疑問です。モスルは諦めて、別の場所で攻勢に出るということなのかも知れません。そうすることで劣勢にあるように見えることを防ぐ意図があるのかも知れません。兵数がはっきり分からないテロ組織の戦略を考えるのは骨が折れます。

 


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