ネパール救済でオスプレイは低調な立ち上がり
読者の方から情報提供がありました。ネパールの日刊紙ekantipur.comに
よれば、日曜日にネパールに到着した4機の米軍のV-22は効果的な方法で救援活動を行えませんでした。
これまでに、オスプレイ1機だけが救援物資300kgをドルカ郡(Dolakha)のチャリコット
(Charikot・kmzファイルはこ
ちら)の司令部へ運搬できただけです。同じ量の救援物資をチャリコットへ運んだもう一機のオスプレイは家の
屋根を吹き飛ばした後、帰還しなければなりませんでした。それ以来、その他のオスプレイは救援物資配布のために飛行して
いません。
米軍のC-17、4機が火曜日にネパールに到着することになっています。日曜日にC-17はヘリコプターを運びましたが、追加のC-17は救援物資を運ぶことになってい
ます。様々な国のC-130、14機が今日到着するとみられます。アメリカ、中国、インド、パキスタン、バングラデシュ
などはC-130を派遣しています。
中国のMI-17はまだ到着しません。中国から火曜日に到着することになっていたMI-17、4機はまだ到着していません。
ネパール軍のMI-17はメンテナンス中で、ALH、2機は100飛行時間ごとの定期点検中です。
記事は一部を紹介しました。
意外な状況が起きているようです。
オスプレイが派遣されたチャリコットは標高2,000m付近にあります。屋根を吹き飛ばしたという記事の内容からし
て、オスプレイはヘリモードで飛んでいたようです。これはアフガニスタンでヘリモードで墜落した高度を500mも上回り
ます。もっとも、アフガンの事故は特殊部隊員を満載しており、乗員を含めて20人が搭乗していました。300kgの荷物
しか積んでいない今回とは条件が違います。
とにかく、この程度の重量なら2,000mの高さでもヘリモードが使えるということです。
しかし、心配されたダウンフォースの問題がやはり起こり、着陸地点の近くに家があると破壊することがあるという実例
を作りました。
救援物資300kgはいかにも少なく、同じ重量の荷物を積んだ機体が随行した意味が分かりません。600kgの重量
でも容積があって積み込めないということなのかも知れません。
とりあえず、オスプレイによる救援活動はかなり低調な立ち上がりだったということができます。
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