ネパール救済でオスプレイは苦戦中
wsj.comが米海兵隊のオスプレイのネパール救援活動を報じました。
オスプレイはタマ・コシ川(Tama Koshi river)上空を低く飛び、雲が濃厚なマンサリ村(Manthali・kmzファイルはこちら)に着陸しました。村人の群れは金網の背後からネパール軍が世界食料計画のテントと防水シートを受け取るために航空機に駆け寄るのを見ました。5分後、貨物室は空になり、オスプレイは離陸し、カトマンズへ向かって飛び去りました。乗員2人は互いに拳をタッチして祝いました。
エンジンを回転でき、ヘリコプターのように離陸し、航空機のように飛べるので、オスプレイはティルトローター機と呼ばれます。
より多くの荷物を運べ、ヘリコプターより遠くに行きながら、滑走路がない地域に着陸できるとパイロットのクリストファー・デマーズ少佐(Major Christopher Demars)は言いました。
これは山間の村に簡単に着陸することを意味しません。薄い空気は巻き上げた埃が見るのを困難にする間にホバリングするのを難しくします。火曜日に砂塵が濃すぎて着陸の一つは中止されました。
記事は一部を紹介しました。
今日になってもmilitary.comにはネパール救援活動の記事が載りません。いつもなら得意そうに出るはずの記事がないのは、よほど成果が出ていないものと想像します。
で、ウォールストリート・ジャーナルの記事を見つけたのですが、ここでもダウンフォースの問題が出ています。
マンサリ村の東270m付近にヘリポートらしいものがあります。整地しただけの未舗装のヘリポートです。オスプレイはここに着陸した可能性が高いのですが、砂塵によって着陸を断念したのです。これは救難を必要としている地域がヘリポートに事前に水を撒いておく必要があることを意味します。
これは日本国内でもオスプレイを使う場合に問題となります。舗装した場所でないと着陸できないのでは、救難活動への投入はかなり制限されます。
マンサリ村の標高は約600mです。やはり、高度が低い場所を選んで飛行する方針のようです。昨日着陸したチャリコット(kmzファイルはこちら)は町がある場所の高度は2,000mですが、着陸したという司令部の位置は確認していません。チャリコットは尾根にある町ですが、司令部はそこにないのかも知れません。ここにヘリモードで着陸したとはちょっと考えにくいからです。今回、オスプレイがどの高度までヘリモードで離着陸できるかを確認したいと思っているので、関連情報を追いかけていきます。
運んだ荷物もテントや防水シートといった軽い物ばかりです。これらが必要だから運んだのか、重たい物を避けているのかという疑問は、オスプレイの運搬能力への疑問に直結します。
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