コバネに対してイスラム国が逆襲

2015.6.26


 alarabiya.netによれば、シリアのコバネ(Kobane)をイスラム国戦闘員が攻撃して、女性と子供を含むクルド人少なくとも20人を処刑しました。

 人々はブラク・ブータン村(Brakh Bootan)の中で銃撃と砲撃の標的となりましたと人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は言いました。イスラム国戦闘員5人が殺害されました。

 イスラム国戦闘員はコバネの南方約20kmのブラク・ブータン村に早朝侵入しましたが、同盟国の空爆とクルド軍の到着の後で撤退したと、理事のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は言いました。

 25日にトルコ側からコバネに煙がのぼるのが見えました。

 イスラム国は木曜日早くに奇襲攻撃をコバネに対して開始して、自動車爆弾を爆発させて15人を殺し、70人を負傷させました。過激派がコバネに再侵入した後で、2番目の自動車爆弾が爆発するのがコバネ内部で聞かれました。「(イスラム国は)自爆爆弾をトルコ国境に近い地域で起爆し、少なくとも5人を殺しました」。「その後、街の中心部で激戦が起こり、死体が通りに横たわりました」。犠牲者の人数は明かされませんでした。

 クルド軍YPG当局者は、自動車爆弾はトルコ国境のゲート近くで木曜日にイスラム国戦闘員が街の3方向から攻撃をした時に爆発したと言いました。

 シリア国営テレビはイスラム国戦闘員がトルコからコバネに入ったと言いましたが、情報筋は明かしませんでした。トルコ外務省の公報はこの疑惑を強く否定し、主張は嘘だと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 昨夜、ラジオでイスラム国がコバネを攻撃したと聞き、驚いたのですが、詳細が確認できました。大部隊による攻撃ではないようなのは安心です。クルド軍がラッカへの進撃に向けて、この方面が手薄になったのが事件が起きた原因と思われます。

 こういう攻撃が単発で終わるのか、今後も続くのかが気になるところです。単発ならば、犠牲者を出したものの、内戦の行方に大きな影響はありません。ダラダラと続くようなら、クルド軍が拡散しすぎて手薄になっている証拠です。これはイスラム国に活気を与える原因になりかねません。

 


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