コバネ攻撃で民間人145人以上が死亡

2015.6.27


 alarabiya.netによれば、イスラム国戦闘員はコバネ(Kobane・kmzファイルはこちら)と近くの村を攻撃して少なくとも民間人145人を殺害しました。

 クルドYPG民兵とイスラム国戦闘員との戦闘は2日目も続いたと、人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」とクルド当局は言いました。

 別のイスラム国の政府支配地域のハサカ市(Hasaka・kmzファイルはこちら)に対する攻撃が60,000人を避難させたと国連は言い、いずれ200,000人が批判するかも知れないと警告しました。
 
 コバネと近くのブラク・ブータン村(Brakh Bootan)などへの攻撃は、昨年スンニ派シェイタット族(Sheitaat)を数百人殺して以来、シリアでの単独では最大のイスラム国による虐殺を記録したと、団体の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdulrahman)は言いました。

 彼は民間人146人が殺されたと言いました。クルド当局は少なくとも145人としました。

 攻撃は少なくとも3回の自動車による自爆攻撃を含みました。死者には老人、女性、子供が含まれました。

 イスラム国戦闘員は数十人で、車5台でYPGとシリア反政府グループに変装して街に入りました。

 金曜日のその他の攻撃で、イスラム国はシリア政府軍とハサカ市の南部で2日間戦い、街中心部を砲撃しました。

 イスラム国は街の南東部へ向けて扇型に広がってるようです。街はシリア政府とクルド当局によって地域が分割されています。


 記事は一部を紹介しました。

 攻撃のやり方からして、これは単発の攻撃のように思えます。クルド軍のラッカへの進撃を遅らせるための攪乱のための攻撃です。記事としては記録的な大量虐殺となりますが、大勢には影響がないと思われます。変装を用いた接近したということは、大軍がいないために工夫をしたということだと考えられます。

 ハサカ市での攻撃は先日来言われていますが、ラッカ陥落を見据えて、こちらへ拠点を設けようとしているのかも知れません。しかし、ここにはクルド軍もいるので、簡単にはいかないでしょう。

 


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