イスラム国がタル・アビアッドに再侵攻

2015.7.1


 BBCによれば、イスラム国民兵は2週間前に失ったシリアのタル・アビアッド(Tal Abyad)を攻撃しました。

 人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、イスラム国は市街地を占領したと言いました。

 イスラム国は火曜日に街に入り、街の東部郊外のマショア・フォクアニ地区(Mashor Foqani・kmzファイルはこちら)を支配しました。クルド人民防護隊(YPG)戦闘員は現在、過激派を包囲し、彼らがさらに前進するのを阻止しようとしています。


 記事は一部を紹介しました。重要な部分だけ選びました。

 ごく簡単な情報しかありませんが、侵入経路は想像がつきます。タル・アビアッドの東はスルクなど周辺の街はクルド軍が占領しています。イスラム国がマショア・フォクアニ地区を占領したとすれば、 トルコ側から侵入したはずです。

 国境の土盛りを乗り越えたのか、さらに東側にある川から侵入したかと考えます。この辺はトルコ軍が警備しているはずですが、見ないふりしているのでしょうね。徒歩で侵入し、地区に立て篭もって、できる限り持久するつもりでしょう。

 この程度の反撃なら折り込み済みです。クルド軍は十分に対処できるはずです。

 


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