クルド軍がタル・アビアッドからイスラム国を放逐

2015.7.2


 alarabiya.netによれば、シリアのクルド軍は水曜日にタル・アビアッド(Tal Abyad)の完全支配を取り戻しました。

 人権団体「the Syrian Observatory for Human Rights」の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は「クルド人戦闘員は昨日イスラム国が占領したマショア・フォクアニ地区(Mashur al-Fawqani・kmzファイルはこちら)から彼らを追い出しました」と言いました。彼は水曜日にクルド人民防護隊(YPG)の戦闘員少なくとも3人とイスラム国過激派4人が戦闘で死んだと言いました。

 YPGの公報、リドル・カリル(Redur Khalil)は街が守られたことを確認しました。「マショア・フォクアニ地区に入ったダーイシュのグループは完全に排除され、この地域から追い出されました」と彼は言いました。彼はイスラム国戦闘員3人が戦闘で死に、4人目は自爆ベルトを起爆して死んだと言いました。

 人権団体は水曜日の朝遅くまでに、街は完全にクルド人の支配下に戻ったと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 予想通りの展開で、イスラム国の再侵入は失敗に終わりました。今回のイスラム国の侵入は、最初から増援を期待していない形で行われており、侵入した場所で死ぬだけの作戦としか見えませんでした。クルド軍がそれを見抜き、彼らが望むとおりにその場で死なせたということです。多分、本当はもっと自爆攻撃をやりたかったはずですが、一件だけで終わりました。

 このように、軍事知識があれば戦闘の予測ができます。この知識を持たない者は無益な情報に振り回され、無用の策を講じるよう強いられます。「中国軍が沖縄に攻めてくる」といった類の日本政府が流す情報がその典型です。これは軍事的無知を利用して、国民に無用の策を承認させようという魂胆に過ぎません。

 戦争は現実主義の塊です。軍隊は実行可能なことは実行します。16世紀の戦略家、カール・フォン・クラウゼヴィッツが言ったように、暴力の行使は際限がなく、特別な理由がない限り停止しないのです。逆に言えば、できないことは実行されないのです。慌てずに、この一点のみを注視することが重要なのです。そうしないのに有利な立場を不利と誤認したり、またその逆をやる危険があります。

 


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