スレイマンがシェイク大佐を殺した理由
alarabiya.netによれば、シリアのバシャル・アル・アサド大統領(President Bashar al-Assad)は、軍将校を殺した従兄弟を処罰すると約束したと、犠牲者の家族が月曜日に「al-Watan」紙に述べました。
アサド大統領と一世代離れたスレイマン・アル・アサド(Suleiman al-Assad)はハッサン・アル・シェイク大佐(Colonel Hassan al-Sheikh)を、運転中の苛々とみられる事件で殺害して訴えられています。
シェイクの妻、メイサー・ガネム(Mayssa Ghanem)は同紙に、彼女はアサド大統領から「必ず犯人を罰するとの約束を受け取った。この誓約は弔慰を表すためにラタキア(Latakia)に来た当局の代表団から渡された」と言いました。「私は大統領の言葉を信じます。彼は個人的に責任を引き受けています。私たちは正義を得るでしょう」。
スレイマンはシェイクを彼がラタキアの交差点で追いついた後で彼を殺したとされます。シェイクと殺人者はどちらもアラウィー派で、事件はラタキア州の州都に緊張を引き起こし、土曜日に1,000人以上が殺人者と正義を求めて抗議しました。
殺人者の父親、大統領の従兄弟であるハイラル・アル・アサド(Hilal al-Assad)は2014年3月にカサブ(Kasab)近くで反政府軍との衝突で死ぬ前、地中海都市の防衛軍を指揮しました。
死んだときに大佐と共にいたシェイクの兄、ナセル(Nasser)は同紙に、大佐が交通渋滞で道を譲らなかったために冷酷に殺されたという目撃者がいると言いました。彼は兄弟の血が我々を通りで人々を殺すこうした犯罪行為から守ることをを望むと言いました。彼は重装備で、何のお咎めもなく振る舞うことが多いシリアの政府派民兵に言及したようです。
大統領に代わって弔問したラタキア知事、イブラヒム・コードル・アル・サレム(Ibrahim Khodr al-Salem)は「アサド大統領がここにいる限り、あなたの正義は棄てられることはありません」と言いました。
記事はほぼ全部を紹介しました。
政治に関して意見が対立したわけでもなく、単に車の運転で苛々したからという理由で大統領の従兄弟が殺人を行う。日本の感覚とは到底ずれた話です。
しかし、政治的な意味合いがこの事件には含まれています。加害者のスレイマンは民兵組織の指揮官だったハイラルの息子でした。親の七光りで何をしても許されると考えていたのが、今回の事件の背景にあります。そんな道楽息子の悪行を世間が許さないのは当然です。政府派の民兵組織であっても、こんな衝動的な殺人は許されません。アサド大統領の地元で、アラウィ派同士の事件であっても、批判の声が高まるのは当然です。アサド大統領が住民の側に着いたのは、ここでスレイマンを擁護すれば、出身地での自分の人気が落ちてしまうからです。地元くらいはしっかり固めておかないといけないのです。
内戦中にこんなドタバタ劇が起きるとは思いませんでした。
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