陸自がアラスカ州で米軍と合同空挺演習
military.comによれば、2ダース分の陸上自衛隊のメンバーがアメリカの領域内で米軍機から訓練降下に参加した最初の空挺隊員となりました。
降下は水曜日にアラスカ州上空で行われエルメンドルフ・リチャードソン統合基地(Joint Base Elmendorf-Richardson・kmzファイルはこちら)と日本の空挺隊員が演習に参加した時に行われました。
兵士達がフォート・グリーリー基地(Fort Greeley)近くのドネリー訓練区域(the Donnelly Training Area)の降下地帯に着陸した時、仮設滑走路を支配するシミュレーションの戦闘がありました。
降下は北極のオーロラ作戦(Operation Arctic Aurora)と呼ばれる二国間の訓練計画の最高点でした。訓練はアラスカ司令部により調整されている大規模な多国籍レッドフラッグ演習(Red Flag)の一部でもあります。
空挺隊員は米空軍のC-130により降下地帯へアンカレッジ基地の北200マイルを空輸されました。飛行機は普通、横田基地に拠点を置きますが、レッドフラッグ演習のためにアラスカ州にいます。アメリカの空挺部隊は2月に日本で日本人と共に訓練し、彼らは日本のCH-47から降下しました。
陸軍当局者は日本は太平洋の航空作戦における主要な同盟国で、この訓練は戦いの間にお互いと行動する場合に備えて基礎を築かれなければならないと言いました。「日本と合同作戦を行わなければならない場合、我々はそのためによりよく準備をしています」とアンカレッジ基地で第501歩兵連隊第一大隊のマシュー・D・マクドナルド少佐(Major Matthew D. McDonald)は言いました。
日本のイガラシ・マサヤス三佐(Lt. Cmdr. Masayasu Igarashi)は彼の国にとって任務の歴史的な性質を指摘しました。彼は通訳を通じ、この任務はアメリカと日本の絆のために重要で、彼の陸上自衛隊のメンバーは広範囲な訓練で学んだことを日本の仲間に返すといいました。
記事は一部を紹介しました。
これは日本でなぜか報道されていないようです。航空自衛隊は公式サイトで参加することを告示しています(記事はこちら)。陸上自衛隊の方は見つかりませんでした。
第501歩兵連隊は第25師団の所属部隊で、この師団はベトナム戦争で最初に派遣された部隊です。ベトナム戦争の可能性を察知すると、すぐに訓練を開始し、ベトナムの地形で戦う準備をしました。
今回の訓練がアラスカ州で行われたことに特別な意味はなく、米軍の航空機から降下させるためにアラスカ州での演習に参加させたのでしょう。つまり、自衛隊と米陸軍はお互いの航空機から自分たちの隊員を降下させることを想定しているということです。
空挺作戦はパラシュートを使って隊員を降下させることで、日米が合同でやるとすれば、日本の国土が侵略されて、敵の支配地域を奪還する場合に行われます。尖閣諸島や竹島のような狭い島ではなく、宮古島、石垣島程度の大きさかそれ以上の場所に用いられます。
これが国外での戦闘行動に使われるかというと、直ちにそれを想定はしていないと考えられます。第25師団はアジアを管轄とする部隊です。それ以外に派遣されないと断言はできませんが、アジアで日本が空挺作戦を行わなければならない場所は、とりあえずは考えられません。空挺作戦は空挺部隊だけで行うのではなく、空挺が敵の背後に降下すると同時に、地上部隊が前進して、敵を占領します。陸上自衛隊を戦闘目的で国外に出すことはできませんから、心配はないということになります。しかし、集団的自衛権が実現すると、地上軍は米軍で空挺部隊が自衛隊でもおかしくないことになります。安倍政権にこれを説明してもらおうとしても、多分、彼ら自身が説明できないのでしょうね。
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