南北妥協は金正恩の最初の挫折となるか
military.comによると、火曜日に北朝鮮と韓国は危機を和らげることを目的として合意し、マラソン会談を終わらせました。
韓国の国家安全保障室長金寛鎮(National Security Adviser Kim Kwan-Jin)は、北朝鮮が韓国軍兵士2人を負傷させた最近の国境での地雷爆発に対して遺憾を表明する要求に合意したと言いました。これに応えて、韓国は条件付きで北朝鮮で宣伝放送を停止することを受け入れました。両国は来月、1950〜53年の朝鮮戦争による離散家族の再会を再開することに向けて活動することにも合意しました。
月並みな台詞だけど、「こうなることは分かっていました」ということです。軍事的に双方の戦力、外交の環境を分析すれば、北朝鮮が交渉を拒絶して戦闘を開始するような状況ではありませんでした。また、北朝鮮はそれを演出することにも失敗しました。ゲーム理論の利得行列をイメージして考えれば予測は簡単でした。
フェイスブック上で、北朝鮮が南進して韓国人を大量虐殺するとの意見を見ました。理由を聞いたら、潜水艦を50隻出したからと言います。潜水艦だけでは全面戦争はできないと言うと、中国国境に中国軍が終結していると言います。それなら、背後に敵を抱えてなおさら北朝鮮は動けないと言うと、瀋陽軍区は北朝鮮の味方だと言いました。では、一部が反乱を起こして北朝鮮に加勢したのなら、その反乱を中国軍が鎮圧しないのはなぜですかと言うと、それは中国の暴走だ、中国の国内は暴発寸前と訳の分からないことを言い始めました。この辺で議論は終わってしまいました。どうやら、在日特権だとかを批判する類の人物だったようで、自分が見たいものだけを見るタイプの人だったようです。こういう人は軍事分析には向きません。
これは金正恩最初の挫折です。彼の意向で国家の意志を示したのに、韓国を言いなりにすることができなかったのです。達成したのは地雷を北朝鮮が仕掛けたとの文言を曖昧なままにできたことだけです。市場は朝鮮半島危機はそっちのけで、中国株の暴落と連鎖的な世界株安しか目に入っていないような動きでした。今現在、北朝鮮はキープレイヤーではないのです。大勢を粛正してきた彼の威光が、この事件で薄れるかどうかは非常に気になる問題です。
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