イラク軍が同盟国の空爆が足りないと不満
military.comによれば、イラク・シリア派遣部隊の参謀長は金曜日、ラマディをイスラム国から奪還するイラク治安部隊を支援する空爆が不足しているとの不満を否定しました。
生来の決意作戦(Operation Inherent Resolve)統合タスクフォースの参謀長、ケビン・キリア大海兵准将(Marine Brig. Gen. Kevin Killea)は「ラマディ(Ramadi)と北方の精油所の町バイジ(Baiji)両方のイラク治安部隊のために継続的な同盟国の航空支援があります」と言いました。「(イラク人が)彼らがもっと必要としていると言ったのは、興味深い視点です」「私の視点では、我々が治安部隊のためにイラクに提供している航空支援は彼らが必要としているものです」。
アメリカは先週、ラマディ周辺で16回の空襲を行ったとキリア准将は言い、単一の空爆とは複数の攻撃を含むことができると言いました。ラマディ奪還作戦のスピードが遅いことにコメントして、アンバル州の作戦司令部司令官、カシム・アル・モハマッディ少将(Maj. Gen. Qasim al-Mohammadi)は「速度を遅くしているのは、地上の明確な目標に対して同盟国から十分な空爆がないことです」と言いました。「同盟国はラマディに常に対応できません。彼らは(イラクの他の部分で)忙しいため、空爆が不足しているのです」。
イラクのハイダル・アル・アバディ大統領(President Haider al-Abadi)は、治安部隊が空爆を要請してから同盟国の軍用機が到着するまでに大きな遅れがあるとも不満を述べました。
治安部隊が逃げて5月15日にラマディがイスラム国に陥落して以降、イラク軍と民間当局は繰り返しイスラム国を追い払うための反撃が差し迫っていると主張してきました。ラマディが陥落した1週間後、アバディ大統領は街を奪還する反撃が数日の内にはじまると言いました。7月13日、治安部隊当局は未明の攻撃が8月11日に準備されていると言い、他の当局者は最終攻撃が開始寸前だと言いました。現場では何も変わったようには見えません。
キリア准将は治安部隊はまだ都市を包囲しようとして部隊を移動する包囲段階にあると言いました。准将はイスラム国は増援され、IEDとその他の攻撃を防ぐ防衛網の迷路を設置しているとも言いました。
状況は北部のバイジでもほとんど同じでした。そこで治安部隊は作戦以来、イスラム国を追い出そうとしています。キリア准将は街はまだ激しく競合していると言いました。
記事は一部を紹介しました。
いつラマディ奪還を始めるのかと気をもんでいましたが、こういう状況だったようです。いつものイラク軍の動きですね。口は出るが手は出ないという奴です。
折角のチャンスがあっても、それを活かせないイラク人。こんなところに将来、自衛隊を派遣することになるのでしょうか。イラクには立派な人もいるのだろうと思います。そうでなければ、国はここまで発展しません。しかし、大多数の素養のない者たち、国が置かれた環境などにより、力を集中してテロリストを追い出すことすらできないのです。
お陰でイスラム国は駆逐できず、そのためにシリアのイスラム国も殲滅できずにいます。最近、トルコ海岸でシリア人の男の子の遺体写真が公表され、国際世論がようやくシリアに向きましたが、これらは全部つながっているのです。私は何年も前からシリアの窮状を訴え、国際権力の介入が必要だと言ってきました。国際社会は問題を放置したままで、その結果、被害はより拡大したと考えています。これは国益中心の国家戦略が主流で、積極的平和主義(安倍晋三のではなく、ヨハン・ガルトゥングが提唱した方)が軽視されている証拠です。それがテロ活動を助長しているのが現代の病巣です。
本当に出口がないという、暗澹たる思いしか残りません。
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