イエメンで国境なき医師団の病院が攻撃
BBCによれば、イエメンで国境なき医師団の病院をミサイルが攻撃して、少なくとも4人が殺されました。
医師団は、反政府派フーシ(Houthi)の拠点サーダ州(Saada)で行われた攻撃がさらに10人を負傷させたと言いました。フーシはイエメン政府とサウジアラビアを含むその同盟国と戦っています。医師団は病院がサウジ同盟国の軍用機と地上から発射されたロケットのどちらから攻撃されたのかは不明としています。しかし、医師団は飛翔体が建物を倒壊させた時に航空機が上空に見られ、少なくとも1機が近くに着陸したと付け加えました。
機関は攻撃で負傷した者の3人は職員で、その内2人は重傷だと言いました。機関は攻撃を非難し、「これはここ3ヵ月間で3度目の重大事件です。我々のチームは医療施設の尊厳を確実にするために日々戦っています。我々はあらゆる関係者に患者と医療施設が尊重されるよう繰り返し求めます」。
サーダ州で医師団の別の病院が10月に破壊され、タイズ(Taiz)の診療所が先月攻撃されました。両方の攻撃は同盟国の軍用機が原因と考えられています。
記事は一部を紹介しました。
タイズの攻撃については当サイトでも紹介していました(過去の記事はこちら)。
最近起きた支援団体への攻撃は政府側のものばかりです。もちろん、支援団体を攻撃したいと考えている政府はなく、誤って攻撃してしまうのですが、彼らの武器が強力なために大きな損害が出てしまうのです。冷戦中にはあまり聞かなかったことですが、対テロ戦ではテロリストが市民の近くにいるために、こうした事故が多発するのだといえます。つまり、通常の戦争以上に誤爆に対する配慮が各国に求められているということです。
従って、日本政府はこうした問題を国連で話し合うよう提起し、安倍首相はその先頭に立つべきですが、なにもしないだろうと想像するのは難しくありませんね。
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