プーチンが世界を手を組んでテロと戦うと主張?
alarabiya.netによれば、ウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)が月曜日に公表されたインタビューで、ロシアは世界中と手を組んでテロリズムと戦いたいのだといいました。
「我々は共通の脅威に直面しており、ヨーロッパと全世界の両方が、全ての国々がこれらの脅威と戦うための努力に参加することを未だ望んでおり、依然としてこれに努めています」とプーチン大統領はドイツの「Bild」紙とのインタビューでいいました。「私はテロリズムだけでなく、犯罪、人身売買、環境保護、その他の共通した課題についても言っているのです」「しかし、これは他者がこれらやその他の問題について決定するすべてのことに同意しなければならないのが我々(ロシア)だということを意味しません」。
ロシア空軍はシリアで目標を攻撃しており、ロシア政府派イスラム国を弱体化することを狙っているといいます。イスラム国には多くのロシア国民が参加しており、現在、国家安全保障の深刻な脅威となっています。イスラム国は10月にロシア航空機を撃墜し、224人を殺したと主張しました。しかし、ロシアはイスラム国を攻撃する米主導の同盟国に参加せず、米政府とその同盟国はロシアがアサド大統領を助けることを狙っているだけだと言います。
プーチンは西欧のイラクとリビアへの軍事介入はこれらの国などでのテロリズムを急増させたと、彼が9月に国連総会で述べたことを繰り返しました。
記事は一部を紹介しました。
プーチン大統領は相変わらずの独善的態度で、失望させられます。なぜロシアが常に他国から距離を置こうとするのかが分かりません。
ロシアの経済状況は芳しくなく、産経新聞は11日、石油や天然ガスの税収を基盤とするロシア政府の基金が2019年にも枯渇する見通しと報じました。この基金は国家財政の赤字補填に使われていますが、使いすぎで涸渇する恐れがあるというのです。外貨準備高も2012年を境に下落しています。ウクライナ介入後に行われた西欧諸国の経済制裁が経済悪化の原因です。ロシアの経済見通しに楽観論を言う人はみかけません。
ウクライナ介入で懲りず、さらにシリアに介入し、西欧の足を引っ張っているようなものです。前から書いていますが、ロシアは永続的にシリアに介入することはできないでしょう。プーチン政治の汚点となる可能性すらあります。
そんなことを自覚していないかのように、プーチンは吠え続けています。正直に言うと理解できないことです。戦争において、ロシア人の行動は理解できないことが珍しくありません。第2次世界大戦でもドイツ軍に対して猛進し、結局、押し戻されるという不合理な戦いを繰り返したといわれます。多分、そんなロシア人固有の発想で突っ走っているのでしょう。クラウゼヴィッツが言う通り、戦争はギャンブルであり、 ロシアの賭けがどういう結果を生むかは半分くらいは運に任されています。
そんなロシアに安倍首相が訪問を検討しているといいます。おかしくて、笑いをかみ殺すしかありません。
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