米軍がシリア北東部に空軍基地を建設?
alarabiya.netによれば、米特殊部隊と専門家はイスラム国との戦いの一環としてシリア北東部に空軍基地を建設していると、シリア軍と治安筋が土曜日に言いました。
彼らはAFPに作業はハサカ州(Hasakeh)のルマイラン(Rmeilan・kmzファイルはこちら)で、5年前にシリア内戦が始まる前、航空機が穀物に農薬を散布するために離陸した場所で進行中だと言いました。シリア軍筋はクルド人民防護隊(Kurdish People's Protection Unit)の軍と一緒の約100人の専門家が仮設滑走路を拡げ、いくつかのインフラを改装したと言いました。「空軍基地はヘリコプターと輸送機のために使われるでしょう。滑走路は現在、長さ2,700mで、装備と弾薬を運ぶ航空機が使う準備が整っていると情報筋は付け加えました。
米国防総省は記事を認めず、米軍はシリアでいかなる空港も支配していないと言いました。「シリアに駐留する米軍の任務の規模は変わっていません」と中央軍の報道官、パット・ライダー大佐(Colonel Pat Ryder)は言いました。「シリアにいる米軍は一貫して、補給と兵員の回復の支援を向上させる方法に目を向けています」と彼は言いました。
10月末、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)はイスラム国と戦い地元部隊の顧問を務めるために特殊部隊の兵士最高50人をシリアへ派遣することを承認しました。
情報筋は米軍はルマイラン空港で3カ月以上活動しているといいました。シリア北東部の治安筋は「米特殊部隊と顧問たちがルマイラン空港を基地として使い、そこからヘリコプターが前線へ向けて離陸していると言いました。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は滑走路が広がり、米軍機により我々のために使われる準備がほぼ整っていると言いました。
アメリカはシリア北部でイスラム国と戦う「シリア民主軍(the Syrian Democratic Forces)」と呼ばれるクルド・アラブ同盟に航空支援を提供しています。シリア民主軍公報のタラル・セロ(Talal Sello)は米軍がルマイランを支配したことを否定し、それは農業用空港だと言いました。
aljazeera.comによれば、金曜日にテキサス州が拠点の安全保障シンクタンク「Stratfor」は、空港の滑走路が拡張されたことを示すように見える写真を投稿し、衛星写真がこの主張を支持すると言いました。水曜日、シリア民主軍は米軍がイスラム国と戦うクルド戦闘員を支援するためにルマイランの滑走路を支配したと言いました。「新しい拡張されたインフラはシリア民主軍がイスラム国に対する攻勢を行うのを助けられます。アメリカはすでにシリア・アラブ同盟に2回の空中投下を行いました」と「Stratfor」はウェブサイトで言いました。
記事は全体を紹介しました。
シリア民主軍がまったく異なるコメントを出しており、そうなった理由は分かりません。
aljazeera.comの記事には滑走路の写真が掲載されています。しかし、滑走路の長さは700mから1,315mへ拡大されただけで、シリア軍筋が言うような2,700mではありません。1,315mではジェット戦闘機は着陸できません。
ルマイランから南へ11kmのところにそれと思われる滑走路があります(kmzファイルはこちら)。この写真は2013年4月に撮影されたもので、滑走路の長さは700mのままです。北へ4.7kmにあるコタバン(Kortaban)にも同様の滑走路があるのが分かります。こちらは村に隣接しているので、警備しにくいため選ばれなかったのでしょう。
「Stratfor」が写真を示して説明しているのなら、滑走路の存在は間違いがありません。農業用なら1,315mもの長さは要りません。内戦中に農業用の滑走路を拡張するとは考えにくい話です。米軍も否定しなくてよいと思うのですが、いつもらしからぬ動きだと思います。事の真偽はもう少し確認が必要とは思いますが、かなり確証の高い話です。しかし、実は物資の民生用品の輸送用だったという可能性もあるので、慎重に見ていく方が無難です。
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