中国がシリア反政府派を北京へ招待

2016.1.5


 alarabiya.netによれば、亡命したシリア反政府派グループの指導者が今週中国を訪問すると、中国政府が月曜日に言いました。

 中国は国連安全保障理事会で拒否権を持つメンバーで、ロシアと共にシリアに関する決議に4回反対してきました。ごく最近、中国はシリアでの戦争犯罪の調査を国際刑事裁判所に要請する2014年の案を妨害し、紛争を政治的に解決することを一貫して求めています。イスタンブールに拠点を置く「the National Coalition for Syrian Revolutionary and Opposition Forces」の理事長、カリド・コージャ(Khaled Khoja)が火曜日から金曜日まで中国を訪問すると、外務省報道官華春瑩(Hua Chunying)は定期会見で言いました。「我々は現段階で停戦と政治的解決を同時に求める必要があると信じます」。

 安保理事会は12月中旬に、政権と反政府派共に今月会談させる和平協定案を満場一致で承認しました。

 中国はシリアのワリド・ミュアレム外務大臣(Foreign Minister Walid Muallem)がシリア政府が参加する容易があると宣言した時に、シリア政権のメンバーを来週公式訪問するよう招待しましたが、どの反政府派グループが参加するか次第にしたように見えました。

 ジュネーブでの会合は3度目で、最後の会議は2014年初期に行われましたが、実を結びませんでした。中国は石油供給で中東に依存しますが、この地域の論争に長らく控えめな態度をとり、最近、その役割を拡大し始めただけです。


 記事は一部を紹介しました。

 意外な動きに思えたので取り上げることにしました。シリアへの介入を拡大するために、まずは両者を呼んでみるということでしょうか。理由を思いつきがたいので、コメントが浮かんできません。亡命した反政府派派は、シリア国内で戦う反政府派との折り合いが悪いと聞いていますので、急に中国がシリア内戦に大きく介入するきっかけにはならないと思うのですが。

 


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