北朝鮮の水爆実験は成功したのか?

2016.1.7


 military.comから水爆実験の続報を紹介します。

 北朝鮮国営テレビのキャスターは声明で、北朝鮮は小型の水素爆弾をテストしたと言いました。声明は試験が完全に成功したと言いました。

 一部のアナリストは北朝鮮はアメリカを攻撃できる長距離ミサイルに搭載できる小型化した弾頭を製造する技術を達成したとは思えないと言いますが、北朝鮮がどれだけ秘密の核兵器とミサイル計画を進めたかについて高まる議論があります。

 実験が行われたかもしれないという最初の指摘で、アメリカ地質調査所は水曜日の朝、マグニチュード5.1を計測しました。

 韓国の気象庁は、地震波の分析に基づき、北朝鮮の主要な核実験場があるキルジュ(Kilju)の北49キロメートルで起きたことにより、地震は人工的に引き起こされたと考えると言いました。

 水曜日の自信の規模は過去の原子爆弾試験で報告された地震活動より大きいです。連合通信社は地震監視機関が2006年にマグニチュード3.7、2009年に4.5、2013年に4.9を探知したと言いました。


 記事は必要なところだけ紹介しました。

 日本の気象庁のデータは過去の原爆実験とされるもののマグニチュードがあまり変化していないことを示しますが、韓国の気象庁は徐々に増大していることを示しています。どちらのデータに信憑性を見出すべきかは分かりません。

 この実験については四つの可能性が考えられます。

  1. 北朝鮮は原子爆弾も水素爆弾も開発しておらず、地下で大量の爆薬を爆発させ、同時に放射性物質や希ガスを放出することで核実験に見せかけた。
  2. 北朝鮮は原子爆弾のみ完成させ、今回も原子爆弾の実験を行い、水素爆弾の実験だと主張した。
  3. 北朝鮮は原子爆弾と水素爆弾の両方を開発し、水素爆弾の実験を行ったが原子爆弾しか起爆せず、水素爆弾としては機能しなかった。しかし、実験成功と主張した。
  4. 北朝鮮は原子爆弾と水素爆弾の両方を開発し、水素爆弾の実験に成功した。

 1か2の可能性が高いと私は考えますが断言はできません。しかし、北朝鮮は実験後直ちに成功を宣言しました。普通、水爆が確実に爆発したかを検証する必要があるはずです。極度に大きな爆発が起きたのなら、直ちに結論も出せるでしょうが、今回はそうはいえない程度でした。テポドン2号でも失敗を成功と発表してきた北朝鮮ですから、この可能性は十分にあります。核保有国は海外への周知を図るために、核実験の映像を公開してきました。北朝鮮はそうした活動を一切しません。そこも疑問を増やす原因となっています。

 


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