西沙諸島で米艦が航行の自由作戦を実行
military.comによれば、米国防総省は米海軍艦船が金曜日、南シナ海の論争の島の付近、中国が領海を主張する海域を通過したと言い、中国の非難を招きました。
国防総省報道官、ゲーリー・ロス海軍中佐(Navy Cmdr. Gary Ross)はアーレイ・バーク級駆逐艦USSディケーター(USS Decatur)が西沙諸島(the Paracel Islands)の近くで通過作戦を行ったと言いました。
彼は作戦は「決められた方法で、合法的な方法で、艦船の護衛なしに、何事もなく」行われたと言いました。
中国国防省の声明は、それを「深刻な不法行為」で「意図的な挑発」と呼びました。
中国海軍は米艦を捕捉して、特定し、立ち去るよう警告した誘導ミサイル駆逐艦と護衛艦船を送ったと声明は言いました。
ロス中佐は米艦一隻だけが関与したと言いました。
島と環礁の集まりの西沙諸島は中国が占拠しますが、ベトナムと台湾も領有を主張します。
ロス中佐は艦が中国が過度に主張する領海の中を、12海里(約22km)以内には行かなかったものの二つの地形の間を、通過したと言いました。
彼は艦が西沙諸島のどこを航行したかは特定しませんでした。
金曜日の作戦は、フィリピンの指導者が北京を訪問中に彼の国がアメリカから分離すると主張した翌日に行われました。
ロス中佐は作戦がそのような出来事とは無関係だと言いました。
中国の声明は、この地域で諸国が共同の努力をする中、状況が明らかに発展しているときに、アメリカは南シナ海でのトラブルメーカーだと言いました。
「こうした状況の下では、アメリカにとって、中国の領海を侵害するために艦船を派遣することは、全世界をカオスにすることを望むことであり、アメリカが利益を得られるものからトラブルを生じることです」と声明は言いました。
ロス中佐は作戦が挑発的であることを否定しました。
彼はアメリカがこうした作戦を世界中で定期的に行うと言いました。
彼は作戦は沿岸諸国が非合法的に、航行の権利、すべての国は国際法の下で演習を行う権利を持つという海洋の自由と合法的な利用を制限しないかも知れないことを証明すると言いました。
「この作戦は、地形の領有の主張ではなく、海洋の過度の主張に関するものです。アメリカは我々が、南シナ海で自然に形成された地形に対する競合のある領土権主張に立場をとらないことを明白にしています」と彼は言いました。
中国は領海の侵害には断固たる対応をすると言っていたはずですが、単艦での作戦を妨害しなかったようです。
どこを通ったかは22海里という数字で、ある程度は分かります。どの島・環礁からも22海里に入らない場所はいくつかに限定されます。島・環礁のど真ん中を通ることもできますが、そこは避けたでしょう。外縁に近い場所を通過したのだと想像します。
そして、ロス中佐の声明がスマートですね。南シナ海の土地の領有権には関与しないが、航行の自由に関する作戦だということで、批判を上手に回避しています。もちろん、主張は国際法と行動原則に基づいています。某与党議員がこの作戦が始まったときに、大はしゃぎしたことがありましたが、こういう反応だと、いざ有事という時に、何をはじめるのかが分からず、心配になります。最近の日本の防衛に関する政府発言は戦略が不明で、非合理的・非科学的、理念も分からなくなっていると、私は判断しています。与党関係者は「我々は賢明にやっているんだ」と言うかも知れませんが、アメリカのやり方と比べると「つかみ所がない」としか思えません。
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