イラク軍がさらにモスルに接近
alarabiya.netによれば、イラク軍は現在、モスル(Mosul)から3~7km離れています。
イラクの対テロ部隊がモスル東部の村2カ所への攻撃を始めた時、アンバル州(Anbar)ではイスラム国がルトバ(Rutba)を支配しました。
西部の寒村地の小村ながら、ヨルダン国境に近いために戦略的価値があるとされるルトバは、戦闘中に治安軍のメンバーを含めたイラク人5人の処刑を目撃しました。
イスラム国は日曜日早くにルトバへ攻撃を開始しました。
治安軍に撃退される前、彼らは最初に市長のオフィスを占領しましたが、依然として町の他の地域へ配置されていると、当局者はいいました。
「ダーイシュはミサク(Mithaq)を支配し、ルトバ中心のインティサル地域(Intisar)を支配しました」と陸軍中佐はいいました。
イラク軍がモスルを攻撃する前に弱体化させようとして、イスラム国は新しいたたかいの場を広げようとし続けます。
ヤジディ派(Yazidis)はシンジャル(Sinjar)に対する攻撃を撃退し、米軍が支援するクルド人戦闘員も月曜日にイスラム国がシンジャルで始めた攻撃を阻止したと、州当局者はいいました。シンジャルはモスル西方のヤジディ派の領域です。
イスラム国はネット上の声明で、シンジャルの西側入口のペシュ・メルガの陣地へ自爆攻撃を行ったことを認めました。
「一年前以来、最も暴力的攻撃でした」と、ヤジディ地区知事マハマ・ゼリル(Mahma Xelil)はいいました。
イスラム国は2年前にヤジディ派地域を襲ったとき、最悪の残虐行為を行い、人を殺し、子供を誘拐し、女性を奴隷にしました。
クルド人戦闘員は1年前にこの地域を取り戻しました。
ゼリル知事は2時間の戦闘で少なくとも民兵15人が殺され、彼らが攻撃で使った車両少数が破壊され、ペシュ・メルガは2人が負傷したと言いました。
イスラム国は、ペシュ・メルガの車2台が破壊され、乗員全員が殺されたといいました。
2014年、イスラム国指導、アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)がシリアとイラクの一部に「カリフ」を宣言したのは、モスルのグランド・モスクからでした。
モスク周辺のニナーワー地域(Nineveh)は圧倒的大多数のスンニ派と共に、少数民族と宗教グループ(アラブ人、トルクメン人、クルド人、ヤジディ派、キリスト教徒、スンニ派、シーア派)のモザイクです。
ヤジディ派は古代中東の宗教の結合物を信仰し、クルド人の言語の一つを話す宗派です。
アル・シルカット(Al-Shirqat)の市長、アリ・ドッダ(Ali Dodah)は、21000人がキルクークのフエイジャ(Huwaijah)から、サラハディン州(Salah al-Din)のシルカットへ逃げたと月曜日にいいました。
ドッダ市長は人々の流入を予想外といい、人道上の危機を警告しました。
ドッダ市長は、キルクーク知事、ナジメディン・カリム(Najmeddin Karim)がイラク軍が月曜日に街への攻撃を終え、3日間の戦闘で民兵を少なくとも74人殺したと述べたあとにコメントしました。
カリム知事は「攻撃は終わり、生活は通常に戻りました」といいました。
カリム知事は、首謀者の初期供述は、金曜日早くに戦闘員約100人がキルクークを攻撃し、それらの一部は街に潜入した民兵に加わったスリーパー細胞だとの報告を確認したといいました。
攻撃者の一部は土曜暇に街から逃げ出したと考えられ、後刻、治安部隊がキルクーク東部の農村地帯で追跡しています。
3日間の戦闘を招いた攻撃は、少なくとも46人(大半はイラク軍)が死に、クルド人の街を戒厳令にしました。
政府当局者は、キルクークのフエイジャ地域とサヒル地域(Sahil)が依然としてイスラム国の支配下だといいました。
同盟軍報道官、ジョン・ドリアン大佐(Colonel John Dorrian)は「10月17日から23日の週に、ダーイシュの目標に対して、1,776発の弾薬で32回の空襲を行ったといいました。
ドリアン大佐は、各攻撃は数時間の範囲の間に複数個の目標を含んでいる場合があると強調しました。
「これらの交戦は、その他の目標の中で、ダーイシュの戦闘陣地136カ所、敵が隠れたり地域への侵入に使うトンネル18カ所、自動車爆弾26台を破壊しました」と彼は言いました。
米国防総省の数字によれば、同盟軍は2014年8月に作戦が始まってから、15,800回以上(イラクで約10,200回、シリアで約5,600回)の攻撃を行いました。
alarabiya.netによれば、イスラム国はモスル東部の橋と主要道路に地雷をしかけ、ラッカ(Raqqa)に増援を要請したと、いくつかの報道は示しました。
イラク軍は月曜日にモスルに接近し、2つの村へ向けて戦いましたが、13人が殺されたモスクへの空爆についての疑問に直面しました。
これまでに戦いは多くが居住に適さない町と村で行われていますが、イラクの特殊部隊はトブ・ザワ(Tob Zawa)で民間人70人以上が隠れているのを発見しました。
彼らはモスルに接近すれば、もっと多くの民間人に遭遇するでしょう。
記事は一部を紹介しました。重要な数字などを中心に紹介しました。
簡単にコメントします。
モスルから3〜7kmにイラク軍が進出してモスル市内から反撃がないということは、イスラム国には長射程の兵器がないのだと想像されます。榴弾砲、迫撃砲などはすでに空爆で破壊されているのでしょう。
作戦は順調のようです。陽動作戦もほとんど意味をなしませんし、ラッカからの増援は来るはずがありません。すでに、ラッカ攻略の下準備が始まったとの報道があります。
国内報道は常に悲観的に報じますが、深刻な問題は起きていません。
アムネスティが7月の戦闘での人権侵害について報告書を出したようなので、明日紹介したいと思っています。
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