ラッカ攻略にサウジ空軍は参加、トルコ軍は不参加
alarabiya.netによれば、サウジアラビアはシリアのラッカ(Raqqa)のイスラム国を孤立させる作戦を準備する米主導の同盟軍へ参加する準備をしていると、アハメド・アル・アシーリ少将(Maj Gen. Ahmed Al-Assiri)はいいました。
アリーリ少将は、そうするように求められれば作戦に参加するというサウジアラビアの意志を表明しました。
「王国は、王国の中からやトルコのインシルリク基地(Incirlik)に配置された軍用機の出撃を含めて、シリアのイスラム国との戦いへ国際的同盟に参加することで関与しています」と彼は言いました。
米主導の同盟国はイスラム国の事実上の首都、ラッカを奪還する作戦を開始する予定です。
地上作戦に関しては、アシーリ少将は、国際的同盟軍はワシントンでの会合で、地元シリア人の軍隊に依存し、彼らに航空援護を提供することで合意したといいました。
彼はサウジアラビア空軍が2014年以降、米主導のシリアのイスラム国に対する空爆に参加し、201回の空襲を行ったことを指摘しました。
サウジアラビアがモスル(Mosul)を奪還する戦いに参加するかを尋ねられると、アシーリ少将は王国はイラクでのいかなる作戦にも参加しないといい、イランの国民動員部隊が関与する作戦に参加することはできないとしました。
military.comによると、トルコ政府は木曜日に、前日にスティーブン・タウンゼンド陸軍中将(Army Lt. Gen. Stephen Townsend)が提案したラッカ(Raqqa)に対する攻勢のための試案を拒否しました。
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(President Recep Tayyip Erdogan)は、トルコ軍はラッカに移動する準備ができているが、米主導のクルド人人民防護部隊(YPG)による作戦への関与を受け入れないと、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)に話したといいました。
トルコはYPGと、その政治部門のクルド民主統一党(PYD)をテロリスト組織としています。
トルコはYPGとPYDは、アメリカからテロ組織とされているクルド労働党(PKK)との同盟者ともみています。
エルドアンは「私は昨夜、オバマ氏と長い会話を行い、私は彼に、我々は(ラッカに対する最終的な動きに備える間に国境地帯を掃討するために)こういうステップをとるだろうといいました」といいました。
「私は彼(オバマ)にこうもいいました。我々はラッカのPYDとYPGのようなテロ組織を必要としません。PYDとPKKは同じです」「共にダーイシュをラッカから追い出しましょう」「我々にはこの力があります。彼らは何でしょうか?。彼らは単なるテロ組織です」。
エルドアン大統領の記事はもっと長いのですが、後半は省略しました。
ラッカ攻略の準備が着々と進んでいます。
サウジアラビアの参加は予想されたところです。トルコ軍はYPGと協力したくないので不参加。イラクではクルド軍と協力しているトルコですが、シリアでは敵同士です。
気になるのは、ヨルダンがどうするかです。火あぶりで殺されたカサスバ中尉の報復のためにヨルダン軍が参加するかどうかと、その程度が気になっています。トルコの不参加で、ヨルダンの動きは余計に気になります。空軍だけの参加かも知れませんし、それ以上の動きがあるかもしれません。
ヨルダン軍がいなくても、ラッカは陥落するでしょうが、さらに確実に、短期で実現する意味があります。
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