南スーダン政府が国家予算を承認
sudantribune.comによれば、南スーダン政府の閣僚は金曜日、2016年から2017年会計年度に220億南スーダン・ポンドの予算を承認しました。
高官によってさらに精査と承認のために閣議に出す前に、予算が個人と期間によってどう費やされたかに関する数週間の完全な議論が行われたあと、スティーブン・デイウ・ダウ財務大臣(Stephen Dhieu Dau)が示した後で閣議は予算を検討しました。
予算は立法レベルで検討されるために、暫定国家立法議会へ示されます。
100億南スーダン・ポンド以上だった去年の予算と比較して、今年の予算は2倍になりました。
南スーダンのマーティン・エリア・ルモロ内閣総務大臣(Martin Elia Lumoro)は記者に、予算の中の違いはプロジェクトとプログラムが決定づけました。
彼は、和平の実行と、第一副大統領と外務省のオフィスのような、創設された、新しい省などの機関は彼らの機関を強化する予算が必要だと言いました。
ルモロは予算で優先される地域や分野を明らかにしませんでしたが、治安と国防分野が予算で優先順位をリードし続け、予算の40%をとりました。
予算は最初296億南スーダン・ポンドで提案されました。
「The Sentry」報告書の日本語訳に時間をとられ、報道記事のチェックが遅れてしまいました。少し遅くなりましたが、南スーダンの国家予算の規模を知る必要があります。
為替レートを調べたら1南スーダン・ポンドは0.046059ドル。220億南スーダン・ポンドは約10億ドルです。日本円では約1000億円。
大阪にある、あべのハルカスの建築費が760億円です。それを膨らました程度ということになりますね。しかし、この比較もピンとこない。
歳出と国民総生産の比率を見ると、南スーダンは最悪レベルです。2015年のデータでは第4位で、国民総生産の67.85%が歳出に回されています。
tradingeconomics.comで対ドルレートの変化を見ると、下図のように、今年になって急に悪化していることが分かります。
ずっとほぼ横ばいだったレートが、今年1月に価格がさがり、さらに4月にさがり、7月にまたさがっています。
3月下旬からマシャル派が首都に帰還しはじめ、市場はそれを危険視したようです。7月に戦闘が再開すると、また下落しました。6月末に一度さがったのは、前兆があったのでしょう。
2008〜2016年の間に、最低が2.09ドル、最高が41.95ドル。内戦のために経済が悪化しています。
どう考えても、国内を安定させ、治安・軍事費を抑え、福祉に回す資金を増やす方がよさそうです。周辺国との紛争はないのだから、国内安定すれば、問題はかなり減るはずです。
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