イラク軍がモスル市内へさらに前進
military.comによれば、日曜日、イスラム国の激しい抵抗の中、イラク軍はモスル(Mosul)へ深く前進しようとして、自動車爆弾の波状攻撃と闘いました。
兵士たちは街に対していくつかの戦線から向かっています。特殊部隊はこれまでに最も奥へ進み、少数の市街地区を保持します。カジシヤ(Qadisiya)とザーラ(Zahra)を掃討し、数時間でさらに前進する計画を立てているところです。
前週にわたり、彼らはゆっくりと前に少しずつ動き、装甲板を張った車の中の自爆犯が人口密集地域の隠れ家から殺到したので、彼らの兵士と民間人の犠牲を避けようとしました。
「彼らが残した唯一の武器は自動車爆弾と爆発物です」と、イラク特殊部隊サミ・アル・アリディ少将(Maj. Gen. Sami al-Aridi)は、指揮官と無線で話したときにいいました。「それほど多くの民間人の車とそれらのどれもが爆弾であり得ました」と彼はいいました。
日曜日に同じ場所で数台の自動車爆弾が攻撃し、数十人程度の兵士と民間人3人を負傷させ、子供1人を殺したと将校はいいました。
彼らは記者と話す許可を与えられておらず、匿名を希望しました。
兵士たちは自動車爆弾が最前線を突破するのを防ぐために、盛り土と道路障害を造っています。
先週のモスルへの素早い前進以来、彼らはイスラム国の激しい反撃の中、領域を維持するために戦っていました。
イラク軍は公式の犠牲者数を公表していませんが、野戦医師は10月17日に街を解放するための作戦が始まってから、数十人が死傷したと指摘しました。
一方、アメリカに拠点を置く主要人権グループは、イラクのクルド政府の治安部隊が、過去2年にわたり、イスラム国から奪還した地域で、アラブ人の家といくつかの村全体までも破壊したと非難する報告書を公表しました。
「The Human Rights Watch」の報告書は、2014年9月から2016年5月までの間に、キルクーク州とニナーワー州で係争している地域で、イスラム国に対して前進したクルド軍が、アラブ人の家を破壊したといいます。一方でクルド人の家は無傷で残りました。
破壊はイラク北部のクルド人が中央政府の反対を押し切って彼らの自治区に取り込みたい係争市域で起こったといいます。
スンニ派アラブ人の政治家は過去に、クルド人がイラク北部の混合した地域の人口動態を造りなおトウトしたと非難しました。
戦いは特に石油が豊富なキルクーク地域で熾烈です。
「キルクーク州とニナーワー州の村という村では、クルド地域政府軍が合理的な軍事目的なしにアラブ人の家を破壊しましたが、クルド人のものはそうではありません」と「Human Rights Watch」の中東部長、ジョー・ストーク(Joe Stork)はいいました。「クルド地域政府指導者の政治的目標は不法に家を破壊することを正当化しません」。
モスル戦で戦うすべての側は人権侵害で非難され、最悪の訴えはイスラム国に集中します。
クルド軍は以前に、ペシュ・メルガがアラブ人コミュニティのイスラム国への支援といったものへの報復で攻撃を行ったという昨年のアムネスティ・インターナショナルによる報告書で、アラブ人の家を破壊することで非難されました。
クルド当局は、彼らは人権法を守り、家を破壊するいかなる戦略も持たないといいます。しかし、彼らはイスラム国の側で戦ったいくつかの村が戦いの残忍性のために極度の破壊を被ったといいました。
クルド当局は直ちに新たな申し立てにコメントできませんでした。
記事から推測すると、イラク軍は東部のゴジャリ(紫の下線)から侵入し、カマラ(緑色の区域)あたりまで前進すると、北上しながら東岸全体を占領しようとしているように思えます。現在はカジシヤとザーラあたりまで来ているということです。
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赤線がカジシヤとザーラ。図は右クリックで拡大できます。 |
川の手前には広い開墾地があるので、とりあえず、ここは後回しなのでしょう。北上した部隊が西へ転進できるあたりで開墾地を越えるつもりかも知れません。
標準的な作戦の進展です。何の問題も感じられません。
気になるのはクルド軍に対する申し立てです。さきほど、クルド軍がイスラム国戦党員を拘束するところをBBCで見ましたが、非常に落ち着いていて、感心するほどでした。彼らが残虐行為に耽っているとは考えたくありません。
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