キール大統領が隣国の反対勢力の活動を阻止？

　24日付けのsudantribune.comによれば、南スーダンのサルバ・キール大統領（President Salva Kiir）は全土の治安機関と軍隊に、敵対グループが国内で居住させず、活動させないことを確実にするよう命じました。

　「我々が最高司令官から受け取った、今月末の時点で、スーダン政府に敵対して活動するグループが南スーダンの領域内に居続けないようにする命令を確認したいです」と軍情報将校は木曜日にいいました。

　南スーダン当局は、政府が武装・非武装のスーダン反体制派に国から立ち去るよう最後通告をしたという最近の報道に対応していました。

　「スーダンの政治的反乱分子がいるのなら、彼らはスーダンの領域の中で紛争を解決するか、武装解除され、難民として指定された場所へいくか、政治亡命を申請して、難民としてここに住むかしなければなりません」と彼はさらに強調しました。

　大統領報道官アテニー・ウェク・アテニー（Ateny Wek Ateny）はこれとは別に、キール大統領とスーダンのカウンターパートは赤道ギニアでアラブ・アフリカ・サミットに合わせて会い、互いに相対して活動する武装・非武装の反対勢力を迎え入れたり支援しないことで合意したと認めました。

　アテニーは、指導者二人は相互関係強化の重要性を議論し、2012年の協力合意の完全実行への関与を再確認したといいました。

　両指導者は政治・保安委員会に合意したものを実行するよう指示するでしょう、と彼は付け加えました。

　南スーダンは2011年７月にスーダンから独立しましたが、２カ国の関係は緊張したままです。

　2012年春に劇的に燃え上がったスーダンと南スーダンの国境紛争は、二カ国間で和平と治安に向けてステップがとられないとさらに拡大する可能性があります。

　二カ国の交渉は論争の国境、関連する安全保障体制、未解決の財政と石油関連の問題、アビエイ（Abyei・二カ国間で帰属が確定していない地域）の最終的な状態を解決するための最高の方法のままです。

　スーダンは過去に、南スーダンにスーダン人民解放運動・北部（SPLM-N）を支援しているとの疑いを警告しました。

　この問題はかなり大きく、解決は困難にみえます。

　前にもスーダンと南スーダンの反政府派が両国間を行き来していて、それが両国政府の懸案となっていることを紹介しました。それが何の進展もみせていないのです。

　スーダンがこの件で、国境を閉鎖すると発言したこともあります。

　とりあえず、問題に対処する態度を見せたのが、この命令の意義です。