イラク軍がモスル空港数キロに到達
alarabiya.netによれば、イラク軍は土曜日にモスル(Mosul)の南からイスラム国戦闘員を追い出し、街の端にある空港から数キロに到達しました。
レイド・シャキル・ジャウダット中将(Lieutenant-General Raed Shakir Jawdat)は、部隊がモスルの南15kmにあるハマム・アル・アリ(Hammam al-Alil)の中心部を支配したといいましたが、民兵を完全に押し出したかどうかはいいませんでした。
イラク当局によれば、南戦線の前進はイラク特殊部隊がモスルの東側へ入る道と戦った数日後に起こり、近郊6カ所を支配し、2年前に軍隊が撤退してからはじめて、街の足場を取りもどしました。
もう一つの部隊が土曜日に、チグリス川西岸をさらに北上したと、ジャウダット中将は付け加えました。
「我が精鋭部隊はモスル空港からちょうど4kmに到達しました」と彼はいいました。
土曜日、街の東ではさらなる獲得の報告はなく、当局者は民兵はここ数日、占領している地域から掃討されているといいました。
しかし、自動車爆弾、狙撃兵の発砲と道路脇の爆弾を含む激しい抵抗に直面し、中将は進展は断続的だといいました。「我が英雄的な軍隊は撤退せず、殲滅もされないでしょう。テロリストの行為、犯罪行為に直面すれば、若干の遅れはあるでしょう」と彼はいいました。
ジャウダット中将は、彼の部隊が北部を前進する彼らを狙った爆弾を満載した車17台を破壊したといいました。
これまでのところ、軍隊はイスラム国が2014年に占領する前、2百万人が住んでいたモスルの小さな部分だけを支配します。
イラクやシリアでイスラム国が支配する最大の街の中に百万人以上が残ります。
国連は何十万人もの難民が脱出する可能性を警告しました。
これまでに、31,000人だけが逃れ、その内の3,000人以上はすでに家に戻ったと、国際移住機関の代表、ウィリアム・レイシー・スイング(the International Organization for Migration)はいいました。
「人数は予想されたほど大きくはありません。我々は500,000人や700,000人までの数字を聞いていました」と彼は言いました。
「我々はそれに応じて準備しようとしていますが、我々は彼らが内部にいるときに、彼らが何を経験しようとしているか分からないため、あらゆる正確度で非常事態計画をたてるのはとても困難です」。
モスル作戦指揮官、ナジム・アル・ジャボウリ少将(Major-General Najm al-Jabouri)は、モスルから15kmのハマム・アル・アリへの攻撃は、そこにいるイスラム国戦闘員少なくとも70人を狙ったといいました。
ジャボウリ少将は攻撃は午前10時頃にはじまり、民兵数人が川を渡って逃げようとしましたが、その他は激しい抵抗を示し、兵士たちは自動車爆弾攻撃3回を撃退したといいました。
「(この戦いは非常に重要です。我々にとってモルスの前の最後の街です」とジャボウリ少将はいいました。
イラクのヘリコプターは軍隊を支援していた、同盟国のジェット機も支援していたと彼は言いました。
彼は過激派が数百人の人々を人間の盾として使っているといいましたが、何人の民間人が待ちに残っているかは明らかにしませんでした。
イスラム国が2年前に独占する前、ハマム・アル・アリと近郊の村は65,000人の人口がありました。
ハマム・アル・アリで攻撃を受けたときに住民に残留を強いただけでなく、過去2週間で北へ撤退したイスラム国戦闘員は、彼らを空爆からの覆いとして、数千人を彼らと共に行進させたと村民はいいました。
国連は民兵たちはハマム・アル・アリから誘拐した民間人1,600人を、翌日に別の150家族をモスルからタル・アファル(Tal Afar)へ輸送したといいました。
子ども兵の徴募活動らしく、彼らは住人に子供を、特に9歳以上の男の子を渡すように言ったと、国連人権報道官ラビーナ・シャムダサニ(Ravina Shamdasani)は言いました。
ジャボウリ少将は、ハマム・アル・アリで軍と戦っていたイスラム国の高官、アマル・サリフ・アハメド・アブ・バクル(Ammar Salih Ahmed Abu Bakr)が車で逃げようとしたところを連邦警察に殺されたといいました。
残る民兵の大半は非イラク人であったと、彼は言いました。
「ダーイシュの戦闘員少なくとも70人が町にいます。大半は外国人戦闘員で、彼らはどこへ行けばよいか分かっていません。彼らはあちこちへと動いているだけです」。
記事は一部を紹介しました。
この記事は昨日の段階で掲載されていました。
最前線の部隊はモスル空港まで数キロに迫り、ハマム・アル・アリには70人ほどの戦闘員しか残っていないのなら、空港を監視下に置き、ハマム・アル・アリの掃討は一部の部隊にまかせて、主力はモスル空港に近づいた部隊に追いつき、空港を奪還する作戦を立てられます。
モスルの西岸は道路が狭く、戦車が通りにくいとか何とかもっともらしい話を書いている記事がありましたが、道路の幅なんて大して変わりません。逆に面積が狭いのだから、占領しやすいといえます。
モスル攻略が難しいと、消極的なことばかり報じる記事は問題です。報道記事は常に問題点を指摘しますが、場合によっては、必要のない心配を読者に強います。
実際には、作戦は予定通りに進んでいます。
冷静な軍事分析をすれば、このことは予想できたはずです。
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