南アフリカでマシャルが軟禁状態に
sudantribune.comによれば、南アフリカ当局は南スーダンの第一副大統領でSPLM-IO指導者のレイク・マシャル(Riek Machar)を、再び出国することを妨げるためにプレトリア(Pretoria)郊外の住居で軟禁したことを認めました。
ロイターはプレトリア近くの家で「マシャルは基本的に自宅軟禁され」、移動を制限され、携帯電話は監視され、管理下にあります。
「彼がトイレに行こうとすると、彼は電話を渡し、人が個室の外に立ちます」と消息筋はロイターに強調しました。
しかし、南アフリカ外務省報道官、クレイソン・モニエラ(Clayson Monyela)はマシャルが拘束されたことを否定し、彼は内戦が大虐殺になることを防ぐためのプレトリアのゲストであると付け加えました。
「彼が当地で我々のゲストとなるのは調停者としての我々の責任の一環です」とモニエラはロイターに述べ、彼が滞在する期間を予測するのは難しいと付け加えました。「これらの和平と治安状況に対して、タイムラインを与えるのは困難です」。
8月、マシャルはハルツームに向かうスーダンの航空機に乗って隣国コンゴ共和国の国連基地を去りました。
国連とスーダン政府は彼らは人道的根拠で介入するといいました。しかし、10月にIGAD諸国、南アフリカと米政府が協議した後、南スーダンの内戦を避けるために地域から離しておくと決まりました。
ロイターによれば、「政府間開発機構、東アフリカ8ヶ国グループはマシャルが出国しないように南アフリカに要請しました」。「アメリカ、イギリス、ノルウェーはその要請を支持しました」「彼は戻って、人々を動員して、問題を起こし続けます」「しばらくの間、彼をここに置くことは最善です」「しばらく彼をここで保つことは最高です」。
マシャル派はキール大統領の打倒を宣言しており、各地で戦闘を繰り返しています。内戦の激化を防ぐためには必要な事ですが、キール大統領派がまったく信用ならないことも間違いはなく、マシャル派を押さえつけることでキール派ばかりが勢いを増し、和平協定がないがしろになる可能性はさらに高まります。
南スーダン平和維持活動は失敗に終わる可能性が高まっています。実際には独立直後に失敗に終わっていたのかも知れません。どちらの派閥が躍進しても、内乱は激化します。キール大統領に政権を任せれば、ヌエル族に対する弾圧が予測されます。
自衛隊の派遣部隊にとっては、マシャルの軟禁はマシャル派の活動が激化しないのなら吉報となります。しかし、これだけでマシャル派が引っ込むはずもなく、代理の者たちが活動を続けることは明白です。
さらにいえば、マシャル派は国際社会がキール派に肩入れしているとみなし、国連部隊に厳しい態度をとる可能性もあります。
マシャル軟禁は当座の対処としかいえず、南スーダンが今後どうなるかを決定づけるものではありません。
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