シリア反政府派はアレッポ撤退を否定
alarabiya.netによれば、シリアの反政府派は月曜日、広範囲な政府の前進にも関わらず、ロシア政府が彼らが街から撤退することを米政府と話し合うと発表した後、アレッポ東部(Aleppo)からの撤退を否定しました。
シリア軍はアレッポ東部の3分の2を占領し、月曜日に前進を続け、残っている反政府派の領域を攻撃しました。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)は先に、ロシア政府派米政府と今週、アレッポからの反政府派が撤退するタイムフレームについて話し合うといいました。
「米露の協議の間に、アレッポ東部から戦闘員すべてが撤退するための明確なルートとタイムフレームが合意されるでしょう」と彼はいい、ジュネーブでの討議は火曜日か水曜日に始まりそうだと示唆しました。
「これらのルートとタイムフレームが合意され次第、停戦が有効になります」とラブロフ大臣はいいました。
しかし、アレッポの反政府勢力当局者2人は、彼らは街から戦闘員を撤退させることに関係するいかなる計画も拒否したといいました。
反政府グループのニュレディン・アル・ジンキ(Nureddine al-Zinki)は、反政府グループの退出に関するあらゆる提案は受け入れられないといいました。
「アレッポを去るのはロシア人、アレッポとシリアを去るのは宗派的な民兵の方で、シリア人の国内問題に干渉するのを止めなければなりません」と彼はいいました。
後半は省略しました。
すでにアレッポ撤退で決まりのような報道もありますが、反政府派は撤退する気はないと言っています。どちらが本当なのかが分かりません。まだ完全に絶望的な状態ではないのも確かです。
米露が話し合うとすれば、オバマ大統領はあくまで反政府派を守ろうとするのでしょうか。ドナルド・トランプが大統領になれば、反政府派への支援は打ち切るのですから、ロシアとすれば、反政府派を安全に退却させる方が賢明だと、オバマを誘導しようとするでしょう。
アレッポが陥落することで、ラッカ攻略に影響が出ることだけは避けなければなりません。そういう意味でも反政府勢力の撤退はない方が望ましいのです。
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