イスラム国民兵がチュニジア東部の街を攻撃
alarabiya.netによれば、月曜日、イスラム過激派の戦闘員数十人がチュニジアのリビア国境に近いベン・ガルダン(Ben Guerdan・kmzファイルはこちら)を襲撃し、軍と警察署を攻撃しました。
地元テレビ局が街の中心部で銃声が鳴り響く間、戸口と屋上で屈む兵士と警察の映像を放送しました。軍が地域を支配した後、軍の兵舎の近くの道路上に民兵の死体が横たわりました。攻撃の後、当局は観光地のジェルバ島(Djerba・kmzファイルはこちら)を封鎖し、ベン・ガルダンに夜間外出禁止令を出し、リビア国境検問2カ所を封鎖しました。
「私は未明に大勢の民兵と会いました。彼らはカラシニコフ小銃を持って走っていました」と住民のフセインはロイターに言いました。「彼らはイスラム国で、軍隊と警察を攻撃目標とするために来たと言いました」。
攻撃者が国境を越えたかどうかは明確ではありませんが、それはチュニジア政府がリビアからの潜在的な副次的影響として恐れていた種類の民兵の軍事作戦でした。
2011年の反乱以降、チュニジアはイスラム民兵と国内と国境を越えて戦ってきました。リビアの基地で訓練された民兵は昨年、チュニジアで2回の攻撃を行いました。ベジ・カイド・エセブシ大統領(President Beji Caid Essebsi)は「これは前例のない、綿密に計画された攻撃でした」と地元ラジオに言いました。「しかし、南部の人たちは軍隊と警察がこの国境を越えた残虐行為に勝利すると確信しています」。
内務省は兵士が民兵35人を殺し、6人を逮捕したと言いました。病院と治安筋は少なくとも民間人7人、兵士10人が殺されたと言いました。
「軍隊に準備ができていなければ、テロリストはベン・ガルダンに彼らの旗を揚げ、象徴的な勝利を得たでしょう」と、連立政府の一部であるイスラム党「エンナーダ(Ennahda)」の副党首、アブド・エルハミド・ジェラーシ(Abd Elhamid Jelassi)は言いました。
チュニジア人3,000人以上がシリアとイラクでイスラム国やその他のグループと共に戦うために出国しました。チュニジア治安当局者は、彼らがリビアにいる民兵グループに参加するためにますます帰還するようになっていると言います。
チュニジア軍は先月、米軍の空爆が大半はリビアのサブラサ(Sabratha・kmzファイルはこちら)のキャンプでチュニジアのイスラム国民兵を攻撃目標としたとき以来、民兵の侵入に対して警戒体制をとっていました。
西欧の軍事顧問は電子偵察と無人機でよりよく国境を守るのを助けるためにチュニジア国境警備隊の訓練をはじめ、当局は民兵の越境を防ぐためにx塹壕と障害物を建設しています。
リビアで訓練されたイスラム民兵は、3回の大規模な攻撃の内2回をチュニジアで行いました。それには外国人旅行客を狙ったバルドー博物館(the Tunis Bardo museum)とスース海岸(Sousse beach)のホテルへの攻撃が含まれます。
ベン・ガルダンの位置からして、イスラム国がチュニジアへの侵略を始めたことが分かる話ですが、それが空爆に誘い出された結果である点は、西欧諸国とチュニジアの連係プレーが効いているのかと安心材料も見出せる事件です。
リビアで訓練キャンプが爆撃されると、民兵たちは早く成果を出さないと、空爆にやられてしまうと焦ります。当然、チュニジア東部へ攻撃を行う可能性があると考えなければなりません。チュニジア軍と警察が警戒していたのは賢明なことでした。死者の数から見ても、民兵側が劣勢だったことが想像できます。
チュニジアは古い遺跡や美しいビーチなど、魅力のある国です。外貨収入を観光に頼っている面もあり、イスラム国の進出はどうしても阻止したいでしょう。
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