ペトラエスの浮気の余波が書籍化
military.comが、スキャンダルに巻き込まれたフロリダ州の女性が自費出版した本によると、元CIA長官デビッド・ペトラエス(David Petraeus)は既婚の伝記作家との関係を持つことで「恐ろしく不名誉なこと」を犯したと電子メールで打ち明けたと報じました。
2013年に政府を夫のスコット(Scott)と共にワシントンで提訴したジル・ケリー(Jill Kelley)が書いた258ページの「Collateral Damage」は、当局が2012年11月に事件で辞任したペトラエスをFBIが調査する間に情報を開示したことで米プライバシー保護法に違反したと主張します。
本はジルとスコットが個人的にペトラエスと彼の妻、ホリー(Holly)、当時のアフガンニスタンの米軍指揮官、ジョン・R・アレン海兵隊大将(Marine Gen. John R. Allen)、その他の米政府高官と交換した、大量の抜粋された電子メールとテキストメッセージを含みます。
ジル・ケリーについて性的に攻撃した、FBI捜査官がペトラエスの伝記作家、パウラ・ブロードウェル(Paula Broadwell)が出所と突き止めた電子メールもあります。
ケリーは彼女の本を「権力を持つ男の抑えられないエゴ、間の悪い背信、嫉妬深い愛人と、世界で最も象徴的な軍指導者と共に無辜の家族につきまとおうとする容赦ない彼女の努力」を垣間見せるものと評します。
辞任が発表された午後、ペトラエスはケリー一家に「米中央軍司令部と米特殊作戦司令部の軍当局者は全員がパウラ・ブロードウェルを彼らと私をストーキングしていることを知っていた」という電子メールを書きました。彼は「肝心なのは、私は恐ろしくて不名誉なことをしたことです」とも書き、CIA長官を辞めることで「彼女はこれからは私を傷つけることはできないと思う」とも言いました。
ブロードウェルはこの事件でストーキングやその他の犯罪で起訴されませんでした。
ペトラエスは彼がブロードウェルに与えた書面に関して、機密情報の処理を誤った軽犯罪で有罪を認めました。
ペトラエスはAPからの電子メールの問い合わせには答えず、彼の弁護士3人に委ねたメッセージでコメントは得られませんでした。彼の弁護士デイビッド・ケンダル(David Kendall)はペトラエスに代わってコメントするのを辞退しました。ブロードウェルは記録に関してコメントを辞退しました。
ジル・ケリーは2012年に、未知の人物が彼女に嫌がらせの電子メールを送ったことでFBIに不満を言いました。彼女の不満は捜査員をブロードウェルへと導き、彼女らの不倫を露見させた犯罪調査を誘発しました。
記事は一部を紹介しました。
犬も食わないようなスキャンダル話なのですが、軍隊ではこんなくだらない事件も起きるということを知るために、あえて取り上げます。
ペトラエスが女性将校と浮気してCIA長官を辞任した事件は、浮気相手のブロードウェルが、ケリーがペトラエスと浮気していると疑い、嫌為替の電子メールを送ったことで発覚しました。ケリーはFBIにこの件を相談し、その結果、浮気がばれてしまったという、あまりにも間抜けな話です。
ペトラエスはブッシュ政権期にイラク侵攻を指揮した軍人ですが、私は彼にはよい記憶がありません。明らかに戦況が悪化しているのに、戦争を継続する努力しかしなかったと思っています。おまけに、議会に出席中に脱水症状で気を失ったことがあり、自分の体調管理もできない人なのです。しかし、イラク戦を一番よく知っているので、オバマ政権でも彼を重用しました。で、CIA長官にしたら、この様です。能力はないのに、ずっと政権中枢にいる人物です。はっきり言って、私は彼が大嫌い。
何が起きたのかを世間に知らせるため、ケリー家は電子メールを公開することにしたようです。CIA長官として、浮気に興じるといううかつさ。軍将校の立場も考えず、嫉妬を優先させるブロードウェルの意識の低さ。こんなのが軍組織の中にはいるのです。戦場で兵士が死んでいる最中に、こんなくだらない情事と、そこから出たおまけみたいな話が生まれるのです。
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