シリア停戦後、民間人の死者が過去最低に

　alarabiya.netによれば、シリア停戦の最初の１カ月で民間人360人以上が殺され、４年間で最も低い月となったと人権団体は言いました。

　「The Syrian Observatory for Human Rights」は２月27日以来、子ども41人を含む174人が停戦が実施された地域で死んだと言いました。

　停戦はイスラム国やアルカイダの傘下が存在する領域を含みません。

　人権団体は民兵が支配する地域では先月民間人189人が死にました。

　死者合計363人は、234人の子どもを含め1,100人以上が殺された過去の月から大きな下落です。

　また、内戦が勃発した８カ月後、民間人296人が死んだ2011年11月以来、最も少ない民間人の人数でした。

　「違いは大きいです。これは非常に明らかな発展です」と団体の理事、ラミ・アブドル・ラーマン（Rami Abdel Rahman）は言いました。

　停戦は平穏をもたらしましたが、戦いはライバルグループと民兵の派閥の間で始まりました。

　ラーマンによると、停戦が有効になってから反政府派兵士122人が殺されました。

　シリア軍とその同盟の戦闘員637人も死亡しました。

　イスラム国民兵739人とこれとは別に過激派民兵247人が同時期に死亡しました。

　民間人の犠牲が激減したといっても、360人も死んでおり、とても停戦中とは思えません。

　しかも、シリア軍と多々我なくて済むようになったから、同じ反政府派同士が勢力争いを始めるのでは、シリア軍とイスラム国の打倒はいつのことになるのか。

　シリア軍はパルミラを奪還したようです。停戦でシリア軍だけが有利になるようなことは避けて欲しい。