米特殊部隊がイラク北部で活動中

　military.comによれば、米当局者は米特殊作戦攻撃部隊はイラク北部での最近の襲撃でイスラム国工作員を拘束したとFOXニュースに言いました。

　当局者は任務の性質上、拘束した民兵の身元を含めて襲撃の詳細は語りませんでした。

　作戦は最初にCNNによって報じられました。ニューヨークタイムズ紙の報道は工作員がテログループで重要なメンバーだと説明しました。

　12月、アシュトン・カーター国防長官（Defense Secretary Ash Carter）は特殊作戦部隊がイラクに派遣されたと言いました。FOXニュースは、急襲部隊、諜報チーム、航空部隊を含めた200人の部隊がイラク北部のイルビル（Irbil）に拠点を置くことを知りました。

　10月にデルタコマンドのヨシュア・ホイーラー曹長（Master Sgt. Joshua Wheeler）がイラク北部で大半がイスラム国に拘束されたクルド人捕虜数十人を救出する任務の間に死亡しました。５月、デルタフォースはシリア東部で急襲を行い、イスラム国の指揮官アブ・サヤフ（Abu Sayyaf）を殺し、その妻、アム（Umm）を拘束しました。アムの事例でしたのと同じように、米軍は最新の拘束者からテログループの活動に関する証拠を集めようとしています。

　アム・サヤフはイラクでクルド地域政府に拘束されたままです。彼女は先月、26歳のアメリカ人支援活動家、ケイラ・ミューラー（Kayla Mueller）を死亡させた陰謀に関わった件で司法省によって起訴されました。ミューラーはサヤフにより性の奴隷として拘束され、イスラム国の首長、アブ・バクル・アル・バグダッディ（Abu Bakr al-Baghdadi）に拘束された間、繰り返し強姦されました。司法省の声明によれば、ミューラーは彼女にセックスを強いたバグダッディにより性的に虐待されました。

　米当局者はFOXニュースに最新の「殺すか拘束する」任務はサヤフを狙った急襲のテンプレートに従い、いずれはそうした任務のモデルとなると言いました。当局者はイラクに拘留センターを作る計画はないと言い、拘束したイスラム国工作員はクルド人やイラク政府に拘束されると付け加えました。

　カーター長官は月曜日、国防総省での記者会見でグアンタナモベイの海軍基地にある拘束センターは閉鎖したいと繰り返しました。しかし、彼はセンターの閉鎖は現在は法に違反し、何人かの捕虜は外国に転送するには危険すぎることを認めました。

　すでに米特殊部隊は軍事顧問だけでなく、必要なら急襲作戦を行うようになっています。それもかなり本格的な活動に発展していることが分かる記事です。

　米軍が拘留センターを作らないとしても、そこで尋問を行うのが誰なのかが重要です。クルド政府やイラク政府が拘束しているから、アメリカが尋問に関係ないと考えるのは早計です。オバマ大統領は拷問を禁止していますから、それはやらないと思いますが、グアンタナモベイのことがありますから、懸念は残ります。

　それから、性の奴隷についてミューラーのような事例があることから、日本の従軍慰安婦についても、海外からどのように見られるかについて、日本人は考える必要があります。自由契約による売春だったという主張は証拠によって否定されています。慰安所を設置する決定は日本軍が行い、女性を集める業者は日本軍が応募、選定していました。それは問題ないと言うことがどれだけ日本の名誉を毀損するかを、私たちは考えなければなりません。