ラマディに住民が帰還をはじめる
alarabiya.netによれば、イラク軍がイスラム国から奪還したラマディ(Ramadi)に市民が帰還を始めています。
帰還する家族は保安チェックを受けた者だけがイスラム国が残していった地雷とブービートラップを除去した地域に戻ることを許されると、イブラヒム・アル・オサジ市長(Ibrahim al-Osaj)は言いました。
イスラム国は昨年5月にラマディを占領し、12月に追い出されるまで街を保持しました。シリアとイラクのその他の街と同じく、ラマディを奪還する戦いは街を広範に破壊しました。アル・オサジは、爆発物の存在だけでなく、地域が完全に破壊されたために7地区はいまだに住民は立ち入り禁止だと言いました。
彼は当局は街の80%で飲料水を復旧し、10カ所の学校を改装し、これらの家を使えない者たちに移動住宅600棟を提供したと言いました。彼は先月末から約12,000家族が帰還したと言いました。
イラクの国営テレビは、スンニ派宗教基金の長、シーク・アブドル・ラティフ・アル・ヒメイム(Sheik Abdul-Latif al-Himaim)が何十台もの車列を街の中へ率いる映像を報じました。
2月末、イラクの国連派遣団は爆弾が難民化した家族がラマディへ帰還するのを妨げ、街中で家を調べたり、装置を解除しようとしていた一部の住民を殺していると言いました。
国連によれば、3百万人以上の人々が2014年1月以来、家を追われました。別の3百万人がモスル(Mosul)を含めたイスラム国が支配する北部と西部の地域に住んでいます。
最近はこういうニュースを読んでも安心できません。
ラマディはファルージャと、現在奪還作戦が進行中のヒートとの中間地点にあります。ここへ住民が戻る状況ができたのなら、西部の戦線では、もはやイスラム国には後退しかないことが分かります。シリア国境まで徐々に押していけるはずです。
そう思っても安心できないところにイラクの問題の深さがあります。
|