南スーダン副大統領は未だ帰還できず
alarabiya.netによれば、国連安保理は火曜日、南スーダンの反政府指導者レイク・マシャル(Riek Machar)が和平協定の一環として首都ジュバ(Juba)へ戻るのが遅れていることに深刻な懸念を表明しました。
メンバーの15カ国はアメリカの要請で2年間の内戦を終わらせるための合意について最新の報告を聞くために密室で会合を開きました。
理事会のメンバーはすべての党派に急いで暫定政府を作り、和平合意を完全に実行するよう要請したと、理事長国の中国のウー・ハイタオ副大使(Wu Haitao)は言いました。
国連平和維持チーフ、ハーブ・ラドソース(Herve Ladsous)は、月曜日にあるはずのマシャルの到着に先立ち、ジュバに反政府軍が配置されるのを許す安全対策に関して不同意があったと理事会に言いました。
しかし、彼はマシャルが水曜日に帰還することを望んでいると言いました。
理事会はすべての側に冷静でいるよう要請し、どのような処置が想定されるかは特定しなかったものの、合意の実行へのいかなる妨害についても述べる準備があると言いました。
米副大使デビッド・プレスマン(David Pressman)は「アメリカはレイク・マシャルが和平合意の中で責務を果たさず、そうすると公に述べたようにジュバに戻らないことに強く失望しています」と言いました。
「我々はレイク・マシャルとすべての党派が和平合意の下で責任を果たすこと、暫定政府を確立するために役割を果たすことを期待します」。
反政府派報道官、ウィリアム・エゼキエル(William Ezekiel)は火曜日、ジュバ空港で記者に、補給に関係する明らかではない問題が最新の遅延の原因だと言いました。
彼はいつマシャルが到着するかについて言えませんでした。
南スーダンのマイケル・マクエイ情報大臣(Michael Makuei)は、和平合意に反して追加の兵士と共に機関銃とレーザー誘導ミサイルを持ち込もうとしたので、政府はマシャルの飛行を妨害したと言いました。
様々な反政府当局者は遅れについて異なる説明をして、一部は悪天候をあげ、一部は国境の向こうでマシャルのボディガードの武器を手に入れる困難をあげました。
記事は一部を紹介しました。
こう言っては何ですが、熊本地震のオスプレイ派遣の話よりも、こちらの話の方が数段危機レベルが上で、本当の危機だと感じます。
この和平は完全に壊れています。反政府派の遅延の説明がバラバラであるだけでなく、政府側もマシャルの帰還を妨害していると述べるなど、まともな和平のための協力が存在するとは思えません。
特にレーザー誘導ミサイル、多分、対戦車ミサイルなのでしょうが、これを持ち込む話が出てくるようでは、双方が互いに合意しているとは思えません。戦車などの重戦車が反政府側には乏しいので、ミサイルで対応したいのでしょうが、レーザー誘導式は安価なRPGとは話が違い、先進国が容易には渡さない武器です。反政府派がそれを手に入れているとしたら、どこから得たのかが気になります。
こんな状況でマシャルが帰還するとは思えません。帰還すれば戦闘が再発するだけでしょう。
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