ザワヒリがアイスラム国に統一を呼び掛け

2016.5.10


 alarabiya.netによれば、アルカイダの指導者、アイマン・アル・ザワヒリ(Ayman al-Zawahri)が、日曜日にインターネットに投稿された音声メッセージで、シリアにおけるライバル民兵組織に統一しなければ死があるだけだと訴えましたが、再びイスラム国を過激派として非難しました。

 オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)の後継者として、ザワヒリは中東、北アフリカ、南アジアのアルカイダ支局の忠誠を持っています。

 しかし、このグループの優位は、シリアとイラクを支配し、リビアとイエメンの支持者がいるイスラム国による挑戦を受けています。

 シリアではアルカイダの分派、アル・ヌスラ戦線(Nusra Front)とイスラム国は、シリア軍と戦う最も強力な二強のグループです。

 かつては単一のグループでしたが、もっぱら指導者間の権力闘争のために、彼らは2013年に分裂しました。

 「ロシア人と西欧の十字軍から解放するために、我々はシャム(シリアのこと)のムジャヘディンの統一を望まなければなりません。兄弟たちよ、統一の問題はあなたたちの生死の問題です」とザワヒリは言いました。

 1月以来で最初の音声の信憑性は直ちには確認されていませんが、かつてのザワヒリの音声テープの特徴がありました。

 1月、元エジプト人医師はサウジアラビアが民兵数十人を処刑した後で報復を要求しました。

 彼はアフガニスタンとパキスタンの国境地帯に隠れていると考えられています。

 音声の中で、ザワヒリはシリアで政治解決を見つけるための国連が後援する政治プロセスを厳しく批判し、イドリブ州(Idlib)の大半を支配するアル・ヌスラ戦線を称賛しました。

 ザワヒリは再びアルカイダとイスラム国の間のイデオロギーの隔たりを強調しました。

 彼は彼らを支持者が信条と手法を否定する「過激派で背教者」と言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 この声明は、統一の呼びかけというよりは、イスラム国に入った者を呼び戻そうとしているようにも聞こえる内容です。

 イスラム国とアルカイダがよりを戻すのは、一番嫌なシナリオです。今の段階では実現はありそうにありませんが、最終段階まで追い詰められるとどうなるか。彼らを分断されたままにするための宣伝工作も必要かも。

 


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