チュニジアが対テロ対策で成果
alarabiya.netによれば、チュニジア当局は今年最初の3ヶ月間で、約2,000人がイスラム過激派グループに参加するために国外へ移動することを防いだと、内務省報道官、ヤセル・メスバ(Yasser Mesbah)は月曜日に言いました。
1月以来、当局はテロリストの細胞33個を解体し、1,400人をテロ組織に所属したことで起訴して裁判にかけたと、メスバ報道官は民間ラジオ局「Shems FM」に言いました。
「2016年に1,877人のチュニジア人が緊張地帯へ移動するために国外へ出ることを阻止されました」とメスバ報道官はこれらの目的地を特定することなく言いました。
2011年の革命以来、昨年、イスラム国が数十人を殺した休暇中の人と治安部隊に対する一連の死者を出した攻撃を行い、チュニジアは発達する民兵の脅威に直面しました。
過去数年間、イラク、シリア、リビアのような紛争地帯で、数千人のチュニジア人が民兵組織に参加しました。
メスバ報道官はAFPに、今年、過激派グループに参加するために国外へ移動するのを阻止された容疑者の大半は、毎日の監視下に置かれていた20〜23歳の若者でした。
ラジオのインタビューで、メスバ報道官は1月以降、当局はテロリストを匿っていると疑われる人の家に1,733回の強制捜索を行いました。
同時期に、民兵志願者が海外へ移動するのを容易にしたことに関係した件で、容疑者140人が逮捕されたと彼は付け加えました。
メスバ報道官は、内務省は「テロリズムとの戦争」を戦う準備をする一連の手段を持っており、ユダヤ人のラグバオメル祭(Lag BaOmer)を含めいかなるイベントでも治安を確実にする準備をしていると言いました。
巡礼者がジェルバ島(Djerba)の尊敬されているラビの墓と有名な礼拝堂を訪問する年に一度の集まりは、5月25日から26日に行われます。
イスラエルは月曜日、ユダヤ人を狙った攻撃の危険性を警告し、チュニジアへの旅行を避けるよう訴えました。
2002年、アルカイダが行った自爆攻撃はアラブ世界で最後のユダヤ人コミュニティの一つであるジェルバ島で21人を殺しました。
記事は一部を紹介しました。
すごい数の逮捕、起訴ですが、対テロ大作だから手放しで喜べるというものではありません。
この活動を評価するためには、手段が妥当かや、対テロに名を借りた反政府派の弾圧になっていないかも含めた評価が必要です。そこまでの内容は記事に書かれていません。
しかし、テロ志願者があまりにも多い場合はやむを得ない措置と評価できるかも知れません。この辺には慎重な考察が必要です。
日本では与党政治家から「デモ行進はテロだ」といった異様な発言が出ますが、こういうレベルで対テロ対策をやり出すと、無用な弾圧が起きるのです。
チュニジアは対テロ戦のために陥落して欲しくない国です。だから、こういうことで失策をして欲しくありません。
テロ志願者が20〜23歳というのも気になります。社会に入り始めた時期の若者の一部がテロ志願者になっています。そこに挫折が関係していないかが気になります。社会に適応できずに、絶望した者たちがテロリストを目指してるように思えます。そういう若者をはぐれ者にしない政策も必要かと考えます。
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