潜水艦から発射できる偵察ドローン
defensetech.orgによれば、米海軍は潜水艦のチューブから発射できる無人の水中小型偵察無人機を購入し、展開することを決めました。
カルフォルニア州に拠点を置く小型航空機システムのメーカー、エアロバイロメント社(AeroVironment Inc.)は今週、海軍が昨年成功した試験に続いて同社の「ブラックウィング(Blackwing)」を選ぶことを決めたと発表しました。
同社はユニットの費用や海軍の購入総数をコメントすることはできませんでした。
「我々はまだ海軍とそれを検討しています」と同社の無人航空機システム開発担当副社長のデビッド・シャーピン(David Sharpin, )はいいましたが、海軍は2017年会計年度予算でブラックウィング150機の予算を要求していました。
シャーピンはブラックウィングは約20インチ(50.8cm)四方、4ポンド(1.8kg)で、潜水艦からチューブで発射される3インチ幅(1.36kg)の容器に格納されます。
容器が水面上に出ると、ブラックウィングは飛び出し、翼を展開します。
シャーピンはブラックウィングの行動範囲をいいませんでしたが、電気モーターが約60分間の飛行時間を提供するといいました。
無人機の小型化された電子光学・赤外線センサー、偽装防止のGPSとデジタルデータリンクは艦隊の目と耳になるよう設計され、中国のような「接近阻止・領域拒否(anti-access, area denial: A2AD)」兵器を開発している潜在的な敵による前進を迎撃する海軍の能力を強化します。
「水中の機器から操作することに加えて、ブラックウィングは緊急対応偵察能力を提供するために多種多様な水上艦や地上の移動車両と統合され、展開もできます」とエアロバイロメント社副社長で無人航空機システムのゼネラルマネージャのカーク・フリッテ(Kirk Flittie)はニュースリリースの中でいいました。
記事は一部を紹介しました。
潜水艦から発射する場合、回収は見込めるのでしょうか?。60分間しか飛べないのですから、あまり遠くまでは行けません。潜水艦が敵地の沿岸で浮上し、ドローンを回収する可能性はなさそうです。しかし、特殊部隊を潜水艦が運び、上陸させる場合、そのための偵察に使った場合は、特殊部隊が回収できるかも知れません。
潜水艦から発射するということからしても、その用途は特殊部隊の潜入が一番考えやすいところです。この任務では、潜水艦には水上の様子を知る手段はあまりありません。潜望鏡で得られる情報は限られています。水中の様子は分かっても、水上の様子はそこまでは分かりません。そこでドローンで事前に偵察するのだと考えることができます。
当然、このシステムは地上でも使えます。
今後、こういう兵器が増えていくのでしょう。自衛隊も大金でオスプレイを買うより、こういうドローンを買った方がよさそうです。
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