クンドーズ誤爆が交戦規定を厳格化
military.comによると、アフガニスタンで国境なき医師団を空爆した教訓は米中央軍司令部に響き渡り、パイロットがすでに厳密な交戦規定にさらに緻密な注意を払わせたと、イラク・シリアでの航空作戦の最高位の将軍は木曜日に言いました。
肝心な点は、民間人の犠牲を避けるために「少しでも疑いがあるなら爆弾を落とすな」ということだと、チャールズ・Q・ブラウン・ジュニア空軍中将(Air Force Lt. Gen. Charles Q. Brown Jr.)は中東から国防総省へのテレビ会議でいいました。
ブラウンは先にマーク・ウォルシュ空軍参謀長(Air Force Chief of Staff Mark Welsh)が表明した、イスラム国に対する戦いで精密誘導爆弾が不足する可能性に関する懸念にも呼応しました。
空軍の統計によると、2014年8月に航空作戦が始まってから、イラクとシリアで約38,000発の爆弾が投下されました。
「それは依然として懸念です。バランスをとる必要があります」と、モスルとラッカを地元軍が奪還するのを支援する活動が加速する時にブラウン中将はいいました。
空軍は精密誘導爆弾を買うために動いていましたが、「これらの兵器は約2年間で減少しました」とブラウン中将はいいました。
「その他の爆弾は他の戦闘司令部が使うために世界中に備蓄していますが、我々は危険を冒す前にいくぶん分析をする必要があります」。
「私がそれによって意味するのは、どこから武器を取り出し、後のためにいま使い、取っておくかということです。我々はそこに緻密に注意を払います」と中将はいいました。
GPS誘導兵器の私用と航空機搭乗員とアル・ユデイド(Al Udeid)統合航空司令センターの緊密な調整はブラウン中将がいう「歴史上最も精密な航空作戦」を導きましたが、これらの手法と手順は昨年10月に少なくとも42人を殺したAC-130が国境なき医師団のクンドーズ(Kunduz)の病院への攻撃で誤りを犯しました。
病院爆撃について、ブラウン中将は「我々に活かすためにそこから我々が本当に持ち帰れるものは、我々が交戦規定に従っているのを確実にすること、任務に関係するすべての要素の連絡に集中することだった」といいました。
「我々はそれに多くの時間を費やします」「少しでも疑いがあれば、彼らは爆弾を落としません」。
先月、アシュトン・カーター国防長官(Defense Secretary Ashton Carter)は軍に、派遣される前にすべての部隊にクンドーズの教訓を教えるように命令しました。
「私は同様の事件が将来起こらないことを確実にすると約束します」とカーター長官は事務方と戦闘指揮官への覚書で言いました。
カーター長官は指揮官たちに、派遣前の訓練に複雑な環境下での実例としてクンドーズのシナリオを取り込むよう要請しました。
彼はシステム故障時に偶発的事態に対処するために標準作業手順を確立するようにも命じました。
記事は一部を紹介しました。
こんな風に米軍は過ちを防ぐ手立ては行います。しかし、これで完全に誤爆を防げるかは分かりません。
この事件のように、地上部隊が敵の攻撃を受けている場合、ガンシップ側は早く爆撃しないといけないと考え、判断を急ぎがちです。
戦場が森林地帯で地上部隊が送った座標以外に判断基準がない場合どうするかという問題があります。地上部隊に発煙弾で敵味方の位置を知らせろと伝えても、どういう訳か一向に煙があがらない場合もあります。
地上部隊が間違った座標を連絡することもあります。
誤爆の問題は常に起こり得ることです。砲兵隊による誤爆も数限りなく起きています。
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