カーター長官がクンドーズ事件を教訓化へ

2016.5.3


 military.comによれば、アシュトン・カーター国防長官は米軍に病院を破壊し、少なくとも42人を殺したクンドーズ空爆(Kunduz)から得られた教訓を、派遣前にすべての部隊に、テクノロジーが壊れた時に何をすべきかを強調して教えるよう命じました。

 「私は類似した事件が将来起こらないことを確実にすることを約束します」とカーターは、3,000ページの報告書を公表した後、金曜日に事務官へと戦闘指揮官へ送った覚書の中で言いました。

 カーターは指揮官たちに、部隊が派遣されている場所の複雑な環境の一例として、クンドーズのシナリオを派遣前訓練に取り込むよう要請しました。

 彼はシステムが壊れた時に不測に事態に対処するための標準作業手順を確立するよう命じました。

 カーターの指令は、指導層に非互換の技術的システムを確認し、活動中の部隊の間で相互運用を強化するための解決を見出すよう要請しました。


 記事は一部を紹介しました。時間がなく、紹介します。

 クンドーズ事件が米軍内で深刻に受け止められている証拠です。隊員の訓練を見直すことも大事ですが、ハードウェアの見直しはさらに重要と思います。記事にあるように、米軍には非互換のシステムがあり、それが今回の事件を招いたともいえます。地図上でJTACが送った座標を確認すれば、そこに建物があり、機上のモニタには建物が見えず、システムが故障していることが分かったはずです。この単純な確認をしなかったことが悲劇の原因でした。

 


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