北朝鮮がムスダン打ち上げに失敗
ソウル聯合ニュースによれば、北朝鮮が31日午前5時20分ごろ、東部の元山地域から中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル1発を発射したが、また失敗した。移動式発射台で爆発したとみられ、重傷者も出たもようだ。韓国軍合同参謀本部が同日午前、発表した。
北朝鮮はムスダンを先月15日に1発、同28日に2発発射したが、いずれも失敗に終わっており、4回連続で失敗したことになる。北朝鮮はこれまで失敗した原因を分析・補完し、あらためて発射を試みたとみられるが、今回も失敗したことで中距離弾道ミサイルの技術に深刻な問題があることが浮き彫りになった。
韓国政府筋によると、今回は発射ボタンを押した途端、移動式発射台で爆発したもようだ。ミサイルの液体燃料には毒性の強い硝酸が酸化剤として使用されており、発射車両付近にいた要員が重傷を負ったとみられる。
合同参謀本部関係者は「発射からどれくらいで爆発したかはさらなる分析が必要だ。北は3月15日に金委員長が(核弾頭搭載可能な弾道ミサイル実験を)指示してから、ミサイルの発射実験を続けているようだ」と話した。
記事は一部を紹介しました。
国内記事では、打ち上げ失敗の詳細が書かれていないので、韓国の聯合ニュースから引用しました。
前の打ち上げと比べても、ほとんど飛んでいない段階で爆発しており、進歩どころか後退しています。
しかし、推進剤や酸化剤が漏れていたなどの、この機体特有の問題が原因である可能性もあります。同型のムスダンは前回一応は飛んでいるのですから。機種に依存するトラブルではないかも知れません。
探知できたのは、ムスダンが打ち上げ地点で爆発したということです。発射ボタンを押した途端に爆発したというのは推測でしょう。ほとんど飛ばずに爆発したから、そう推測しているのです。もしかすると、ボタンを押したのに飛ばず、しばらくしてからいきなり爆発したのかも知れません。もちろん、重傷者が出たというのも、理論的にありそうなことという意味であり、確認された事実とは違います。
この頻度でテストを続けると、いつかは打ち上げに成功する可能性もあります。洋上への落下テストも行うようなら、北朝鮮の開発意図は明白ということになります。もちろん、このテストの頻度から、それは疑う余地はないと思われます。
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